アーカイブ
秋の講座・催しのご案内
秋であることを忘れるほど暑い日々が続いています。でも、確実に、日の出は遅く、日の入りは早くなっていますし、空を見上げると、秋の雲や美しい夕焼けを目にしたりして、ふと、秋の気配を感じることも増えてきました。
秋は、学びの季節。五感を研ぎ澄ませて秋の気配を探しながら、新たな気づきを得たり、家族や友人と語り合ったりして、満たされた時を過ごしたいものです。
今回は、涼しい秋の日を待ちわびながら、ムーブの秋の講座・催しをご紹介します。
ムーブでは、ジェンダー平等や女性のエンパワーメントの視点から、さまざまな催しを行っていますが、女性のための場所だと思っていませんか?
ジェンダー平等社会は、男性と女性が共に力を合わせてつくり上げていくもの。
ムーブでは、これまでも、さまざまな男性向けの講座等を実施してきましたが、この秋、「家族」、「父親」をテーマにした講座などの事業を開催します。
まずは、さまざまな分野で活躍されている男性講師を迎え、その生き方や経験を通してジェンダー平等を考える「おとこのライフセミナー」。
毎年「北九州イクボス同盟」との共催で実施しているこのセミナーですが、今年は講師に、シンガーの木山裕策さんをお迎えして、10月19日(土)に開催します。テーマは、「子育てで深めよう!家族の絆 ~苦境に負けない! my sweet home~」。講演後には、ミニコンサートで代表曲「home」をはじめとした歌も披露していただける、参加費無料の贅沢な講演会です。男性に限らず、誰でも参加いただけます。お申込みは、9月30日(月)まで。お急ぎください。
また、ちょっと先になりますが、12月7日(土)に予定している「ムーブ映画祭」では、家族とは、父親とは、を考えさせてくれる映画を、多くの皆さんに見ていただきたいと、企画中です。お楽しみに。
そして、男性限定の講座。料理などの家事、育児など生活技術を身につけていただく講座を実施していますが、今回ご紹介するのが「介護男子 ~いざとなったらどうする?~」。11月2日(土)、10日(日)、30日(土)の全3回で開催します。
親や配偶者などの突然のけが・病等により直面し、しかも、介護者の生活が一変することもある介護。その時に頼りになる介護保険の仕組みや各種サービスなどの基本的な知識を身につけながら、男性同士で考える講座です。「転ばぬ先の杖」。基本的な身構えができていると、余分なアタフタをせずに済みますよ。
さらに、10月26日(土)には、弁護士による「男性のための(離婚に関する)無料法律相談会」を開催します。1人あたり30分の個別相談で、参加費は無料です。お申込みは、電話のみです。
【申込みは、火曜日~日曜日9:00~17:00、ムーブ相談室 093-583-5197まで】
このような事業の実施に合わせて、図書・情報室では、「家族」や「育児」などに関する図書を揃えた特設コーナーを、カウンター前に設けています。ぜひ、お立ち寄りください。
最後になってしまいましたが、10月と11月は、「福岡県ジェンダー平等マンス」です。10月5日(土)と19日(土)の2日間、ムーブが「福岡県ジェンダー平等フォーラム2024」のサテライト会場となります。
- ムーブ主催 5日:「世界の行政官とおしゃべりしよう! 家族のカタチ」
9日:「木山裕策さん講演会」(今回ご紹介)
両日は、ムーブ主催イベントの他にも、県民企画事業が開かれますので、ぜひ足をお運びください。
ムーブでの学びが、皆さまの実りある人生のための糧の一つになれば幸いです。
季節の変わり目です。体調を崩されないよう、お気をつけください。
2024年9月
北九州市立男女共同参画センター・ムーブ所長
桝尾 美栄子
酷暑が続きますが・・・
暑い日が続きます。35℃以上の猛暑日はあたりまえ。各地の連続猛暑日の最多記録が更新されたとの報道がしばしば。1か月以上も続く地域もあるようです。どう考えても異常気象だと思い、気象庁のホームページを見ると、ありました。「世界の異常気象」のページ。世界地図で示された、各地の異常な「高温」、「低温」、「多雨」、「少雨」など。世界がつながっていることを実感します。
涼しいはずのパリでも、36℃の日もあり、熱中症に苦しむ選手たちも出たとか。
そのパリで、「ジェンダー平等」を掲げたオリンピックが閉幕しました。出場選手を男女ほぼ同数にしたほか、各競技の決勝の日程順序についての男女平等も配慮されました。大会の「トリ」が女子マラソンになり、閉会式で行われた表彰式での女性メダリスト3人の晴れやかな笑顔が象徴的でした。
また今大会、私にとって新鮮だったのが、スケートボードやブレイキンなどの「アーバンスポーツ」。そこでは、国を越えた選手たちの交流、ライバルへのリスペクトや励まし、観客の温かい声援など、心温まる場面の数々に惹(ひ)きつけられました。
さあ次はパラリンピック。どのようなレジェンドが生まれるのか、楽しみは続きます。
さて、オリンピック、パラリンピックという世界最大のスポーツの祭典を味わったところで、今度は、地元北九州市のムーブで、国際交流をしてみませんか?
10月5日(土)、「世界の行政官とおしゃべりしよう!」を開催します。「家族のカタチ」という身近なテーマで、世界9か国の行政官の皆さんとお話ができますよ!通訳がつきますので、英語に自信のない方もご心配なく。
また、話題提供のために、3組のプレゼンターにご発表いただきます。行政官チームに加え、NPO法人ファザーリング・ジャパン九州理事の髙橋建二さんと、ユーチューバーのジェニーKファミリーです。お子さん二人も参加予定ですので、ファミリーでの参加も大歓迎。年齢も、性別も、国籍も問いません。さまざまな方のご参加をお待ちしてます。
一人親家庭やステップファミリーもあれば、高齢の親子など、「家族のカタチ」はさまざま。また、親子や兄弟姉妹、パートナーなど家族一人ひとりとの間のつながり、関わり方などにより、大げさですが、家族の文化が育まれているのだと思います。
国や世代、価値観の異なる方たちとの気軽な交流を通じて、楽しみながら、新しい気づきを持って帰っていただけたら幸いです。
新しい家族が生まれるという男性へのおススメは、おとこの魅力アップシリーズ「育児男子」(9月21日(土)開催)です。参加者同士の交流もできる人気講座です。お申込みはお早めに。
そして、家族のことに限らず、お悩みのある方は、ぜひ、「ムーブ相談室」をご利用ください。「女性のための元気アップ相談」や「男性のための電話相談」など各種ありますよ。ムーブのホームページ上部「相談したい方」をクリックしてご覧ください。
最後に、着任して2か月近くの私が今、感じていることを少しばかり。
ジェンダーは、社会的、文化的に形成された性別のこと。社会も、文化も、時代の流れとともに変わり続けますから、ジェンダーの考え方も変わっていきます。でも、気がつかないうちに、どこかで「思い込み」にとらわれていないか。アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)は、きっと、いろいろなところに刻み込まれていると思います。それが、世代間ギャップにも。
それに気づくには、やっぱり、いろいろな人のお話しを聞いたり、意見交換したりすることが大切なのだろう、とつくづく思います。
ムーブの事業に参加して、お話しをお聞かせください。皆さまとともに歩みを進めるムーブであるために、努めてまいります。
2024年8月
北九州市立男女共同参画センター・ムーブ所長
桝尾 美栄子
着任のごあいさつ
7月1日、前所長の小石さんの後任として着任した桝尾美栄子と申します。
7月は、ムーブフェスタの月。6日から27日まで、実行委員会の皆さまの支援のもと、さまざまな事業が企画実施され、多くの方々の思いや熱意を感じることができました。今年のテーマ「ムーブでつながり 未来を拓く」のように、皆さまにとって、ムーブが、出会い、共感し、つながり、共に歩みを進めるよりどころとなりますよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、ムーブフェスタ2024は、野々村友紀子さんの講演会で幕を開けました。
家庭や職場などのさまざまな場面を想定した「野々村友紀子式ものの伝え方」を、ユーモアを交えてお話しいただきました。(詳しくは、情報誌『ムービング』10月発行の104号でご紹介します。)
野々村さんのお話を聞いて、改めて気づいたこと。それは、日ごろから身近な人に、きちんと伝えることの大切さです。自分の思いが先行して押し付けになっていないか、肝心なことが伝わるくらいに具体的な話ができているか。いつも近くにいる人とのコミュニケーションには、慣れや甘えから配慮が不足しがち。常に心に留めておきたいと思います。
北九州市では、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という固定的な考え方を肯定する人は、17.0%(令和4年)。平成17年の57.5%から大きく減少し、全国平均よりも、男女平等意識が高くなっています。ところが、実際に、家庭生活や職場、政治の場、社会通念など社会全体で、男女が平等だと感じる人の割合は10.7%でしかありません(全国では14.7%)。
意識は高いのに、実践が伴わない。日常の「伝え方」が影響しているのかもしれません。
ムーブフェスタの期間中、若い学生さんたちが、学びのためにムーブを訪ねてくださいました。
なかでも、青山学院大学の皆さんには、5日間にわたる「地域実習」の場に、遠路はるばるムーブを選んでいただきました。キラキラした目と、しっかりと吸収し考える姿勢は、とても素敵で頼もしかったです。
地元からは、小倉高校1年生の皆さんが、ジェンダー平等の学びを目的に。九州女子大学ESDサークルPLUMの皆さんは、フェアトレードカフェの企画・運営を目的に。そして、北九州市立大学地域創生学群ESDプロモート実習の皆さんには、高校生と結婚観について話し、多様な価値観を共有する企画を実施していただきました。
皆さん、ありがとうございました。ムーブ一同、活力をいただきました。
これからも、地元はもちろん、市外からも、若い学生さんたちにムーブをどんどん活用していただけたら幸いです。
話は変わりますが、いよいよ、パリ2024オリンピックが開幕しました。さまざまな種目の選手たちの活躍に期待が高まっていますが、この大会では、ジェンダー平等の推進にも力を入れられているようです。
「パリ2024は史上初めて男女にとって完全に平等な大会になります。パリ2024では、男子選手と同じ数の女子選手がスタートラインに立つことになります。それ自体が画期的な出来事ですが、私たちはフランスの全ての地域でも同じように反映されることを願っています。」(トニー・エスタンゲ パリ2024大会組織委員会会長)
オリンピック、パラリンピックを通じて、競技に出場する選手を男女同数にする。フランス国内の女性のスポーツ参加を促進する。大会を、ジェンダー平等の推進に活用しようという意思が感じられます。
オリンピック、パラリンピックの観戦と合わせて、ジェンダー平等にも注目しましょう。
2024年7月
北九州市立男女共同参画センター・ムーブ所長
桝尾 美栄子
新たなページをめくる その先を楽しみに
暑い!本格的な夏が来ると・・そう、ムーブフェスタ(7月6日~27日)が始まります。
オープニングや、キッチンカーもやってくるサマーカーニバル、パワフルなゴスペル&ダンスステージなどは前回ご紹介しましたが、それだけではありません。この期間、このフェスタに向けて、市民やNPOなどが企画・工夫した事業の数々は、楽しく学べる、文化に親しめる、味わえる、同じ関心の仲間を見つけられる、お買い物できるなどたくさんありますので、フェスタの特設サイトでチェックして、お見逃しなく!
さて、ムーブでは、情報誌『ムービング103号』を発行しました。ムーブの事業や最新のジェンダー平等(男女共同参画)の知見・取り組みの紹介とともに、読んでみていただきたい図書情報も充実しています。
冊子を手にしていただくのもよし、ウェブサイトをこちらから見ていただくのもよし。
8月2日(金)10:30~11:00には、図書・情報室にて、親子向けに絵本を読み聞かせるおはなし会を開催します。
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
夏休みの親子で参加できるイベントもあります。
もうしないだろうと思っていた息子が結婚しました。というか、一体いつ結婚したのか、いまだにわかっていない親です。最近のやり方(じゃないかもしれないけど 笑)を「ヘえぇ」と観察しただけというか・・・
結婚しようと思うので彼女を紹介したいという第一報があったのが約1年前。ちょうど、オペラ鑑賞で上京する予定があったので、「そのついでに」横浜に住むもう一人の息子ともども二人に会いました。数か月後、日取りの良い日に籍を入れたとの連絡。もう一緒に住んでいるのか尋ねると、回答は「移行中」。「えー、なんにもないの?相手のご両親に会う機会は?」で、初めて、半年後に親族だけの式と披露宴をすると。
このやっと形になったものに出席して思ったこと:出席者のセリフや挨拶に、これまで私が出席した結婚式で耳にしてきた伝統的な女男関係を思わせるものがみごとにない。結婚した個人二人を結びつける儀式とお祝いだけ。その昔、自分の時に、母の世代の女性たちの「嫁にやる」会話に、「猫の子じゃないやい」とココロの中で憤慨したことを思い出して苦笑しました。
やっぱり、世の中、動いている。その感覚が、とても新鮮でした。
そうこうしていたら、もう一人の息子からも「会ってくれ」連絡。息子たちが人生を歩んでいくほどに、私も年を重ね人生のページをめくる。ジェンダー平等を阻むアンコンシャス・バイアスをきちんと認識して、少なくとも、次の世代に無意識の思い込みを再生産して邪魔することがないようにしようと思いました。
暑い夏を、どうぞ、お健やかに乗り切ってください。
ムーブ所長 小石 佐織
ムーブフェスタ2024!!
毎年6月23日~29日は、内閣府が定める「男女共同参画週間」です。公募で決定した今年のキャッチフレーズは「だれもがどれも選べる社会に」。
ジェンダー平等も女性活躍推進も、社会全体のありようが課題だということがよくわかるフレーズですよね。
ムーブでは、この期間、入り口のロビー付近に、ジェンダー平等に関するパネルを展示します。立ち寄って見ていただけると嬉しいです。
6月22日(土)13:30~16:30は、「女性のための離婚に関する法律基礎講座」。弁護士がわかりやすく解説します。詳しい内容とお申込みは、こちらからどうぞ。
また、6月26日(水)10:00~16:00、女性に対する人権侵害に関するさまざまな相談に女性の弁護士が電話で応じるホットラインを開設します。こちらをご覧ください。
そして7月が始まると、6日(土)~27日(土)の3週間、ムーブフェスタ2024一色!(でありたい 笑)
1995年のムーブ開所以来、男女共同参画推進について意識を高めていただくために、毎年開催している開所記念事業です。
次にご紹介するイベントのほか、市民グループ企画によるセミナー、ワークショップ、相談会、映画上映、読書会、各種文化イベント、料理教室、フリーマーケットetc.・・言いつくせていなかったらごめんなさい・・とにかく、たくさんあるんです。
特設サイト(6月1日開設)では、市民グループによる企画の詳細&チラシも閲覧できますよ。リーフレットや特設サイトでチェックして、あれこれ参加してみてください。
では、改めて、オープニングから。
7月6日(土)13:30~15:10、野々村友紀子さん講演会。芸人、放送作家、吉本総合芸能学院講師など多方面で活躍し、メディア出演も多い野々村さんが「人の心のつかみ方や人に伝わるものの伝え方」を伝授します。
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
続いて、7月20日(土)10:30~15:30は、サマーカーニバル。今年は趣向を変えて、1階交流広場で開催します。午前の部と午後の部の間には、恒例の「行列のできる⁉ 法律相談Q&A」。クイズ形式で、弁護士らが、法律面から、身近なトラブル解決の糸口を解説します。
「サマーカーニバル」も「法律相談Q&A」も、事前申し込みは不要です。そして、この日は、なんとフェスタ初の試み、ムーブ正面玄関横に、キッチンカーもやってきます。
お楽しみに~
そして、フィナーレ。7月27日(土)14:00~15:40、イベントステージ「パワフル!ジョイフル!ハートフル!~魂の歌声 ゴスペルの祭典~」で盛り上がりましょう。300曲を超えるレパートリーを持ち国内外で活躍するTHE SOULMATICS。上津役中学校ダンス部のパフォーマンスではじまり、エネルギッシュなゴスペルのステージへ。ぜひ、お誘い合ってお越しください!
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
それでは、ムーブフェスタ2024でお会いしましょう!
どうぞ、お健やかにお過ごしください。
ムーブ所長 小石 佐織
風薫るゴールデンウィーク!
うちのテレビはまだ4K対応ではありません。たぶん、ケチな私は、画質よりも「使えるところまで使ってぇ」でいくと思います(笑)。最近、1960年代や70年代の、例えば、指揮者カラヤン時代のベルリン・フィルのクラシック・コンサートの映像など「4Kで蘇(よみがえ)る」お題目を、4Kじゃないテレビでお目にかかることも多いです。
真っ先に思うのが、この頃のオケは男性ばかり。まあ、燕尾(えんび)服の統一感はありますが(そして、私は男性の華やかな燕尾服姿が好きですが)、最近の女性の演奏家、コンサートマスター、指揮者の活躍など、この頃、だれが予測したでしょう。世界3大オーケストラの1つ、オランダのコンセルトヘボウなど、今や、第一ヴァイオリンは女性ばかりじゃないかと思うくらい。日本のN響(NHK交響楽団)でも、たくさんの女性演奏家が活躍していますね。最近のヨーロッパの歌劇場では、オペラの指揮者に意識的に女性を登用しているようにも感じます。
世の中は、確かに動いている、それも速く・・
さて、ムーブでは、7月の「ムーブフェスタ2024」に向けて、メインの市民企画事業の内容も固まり、スタッフ一同張り切っています。応募してくださった皆さま、ありがとうございました。ぜひ、一緒にフェスタを盛り上げていきましょう!
5月18日(土)14:00~15:30には、男女共同参画啓発講座「女性議員はなぜ増えないのか?」を開催します。講師は、Stand by Women代表の 濵田真理さん。
私は、アガサ・クリスティの小説が好きで、ミス・マープルやポワロがドラマになったのを見ていると、両大戦の前後だったと思いますが、女性解放運動家たちが、「我々は、(選挙権も相続権もなく)いつまでSecondary Citizen(2次的な市民)に甘んじているのか?」と街頭演説をしているシーンがありました。・・おっと、またしても話が横道に・・・
政治への無関心は、昨今の投票率の低迷に照らしても、社会全体の課題。若きも成熟層も女性も男性も、誘い合ってご参加ください。
詳しい内容とお申込みは、こちらからどうぞ。
5月31日(金)14:00~15:45、3月にニューヨークで開催された「第68回国連女性の地位委員会(CSW68)」の内容を、アジア女性交流・研究フォーラム理事長の堀内がわかりやすく説明するセミナーを開催します。
また、CSWの開催期間中には、その周辺で、世界のさまざまなNGOが自分たちの主張を届けるために開催する「パラレル・イベント」もあります。これに日本から参加した(一社)あすにはグローバルチームが、「あなたの名前は?~選択的夫婦別姓とジェンダー平等~」と題して発表します。
ジェンダー平等を進めるために、国際社会との連携は不可欠です。このセミナーで国際基準の最新情報をぜひ仕入れてください。
詳しい内容とお申込みは、こちらからどうぞ。
6月22日(土)10:30~12:00は、働く女性のための「ムーブ・カフェ」。㈱スターフライヤー執行役員 経営企画本部副本部長 兼 財務経理部長の南聡子さんを講師に迎え、女性同士でキャリアについて考える情報交換&交流会です。
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
また、就労支援講座として、6月6日~7月23日、全12回、「介護事務管理士技能認定」の資格取得を目指す「介護事務講座」(有料)を開催します。性別問わず、どなたでも受講できます。
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
*上記3つの講座は、託児(有料)もあります。
ところで、この時期になると、毎年、「イコール・ペイ・デイ=Equal Pay Day(EPD)」が話題になります。
EPDは「女性が、男性の1年分と同じ賃金を手にする日」を意味し、男性が1年間働いて得られる賃金の総額と同額を得るのに、女性は1年を超えて翌年のいつまで働く必要があるか、その同額となる日を示したものです。働く女性の国際ネットワーク組織である国際BPW(Business and Professional Women)が行っている、男女の賃金格差を可視化するための取り組みです。
今年の日本のEPDは、5月2日だそうです。昨年は4月28日だったので、やや後退しました。男性より4か月と2日長く働かないと、同じ額の賃金を手にできない。日本のジェンダーギャップ指数は、先進国でも最低レベルの世界125位。政治・経済分野の格差解消が大きな課題となっているので、このEPDもわかりやすい指標ですね。
それでは、楽しい飛び石連休を!
どうぞ、お健やかにお過ごしください。
ムーブ所長 小石 佐織
はる、Spring、Fruehling、春 !
時間は飛ぶように過ぎて、もう令和6年度。今月は、いろんな場面で新しい生活をスタートさせる方が多いと思います。ご健闘をお祈りします。フレ~!
ムーブ&アジア女性交流・研究フォーラムでも、新しいスタッフを迎え、変化から刺激を受けつつ、ワクワクする仕事をしていきたいと思っています。
これまでを振り返ると、私にとって「仕事をする」ことの醍醐味は、仕事がいつも人と出会うチャンスをくれ、「新たな扉」を開けてくれたことだと思います。自分ひとりで気楽に過ごしたのでは触れることのできない世界を見せてもらい(それもお給料をもらいながら)、社会と繋がり続けることで(良きにつけ悪きにつけ)「大人」にしてもらった。
そういう意味では、失敗も含め、どんな経験も決して無駄ではない、自分の糧になるので、「新米」恐怖を感じる皆さま、おおらかに構えて大丈夫ですよ。え、私は、おおらかすぎ? 笑
さて、春の暖かさとともに、体を動かしたいという気持ちになりませんか。
ムーブには、フィットネスルームもあります。インストラクターが常駐しているので、相談しながら、トレーニング・マシーンを使ったり、ストレッチすることができます。大型ミラーの前で、ヨガやダンスの練習もできます。ただし、利用できる日と時間帯は、事前に必ずチェックしてくださいね。利用方法などは、こちらからどうぞ。
5月から、全6回の「心も身体もリフレッシュ!シェイプアップヨガ」も始まります。
お申込み締め切りまで、あと1週間程度ですが、ご関心のある方は、こちらから見てみてください。
女性の活躍をさまざまな場面で支援する事業にご関心がおありなら、
・働く女性に贈る!お役立ちワンポイントセミナー「こころも輝く!キャリアアップ&ビューティー講座」
4月13日(土)、27日(土)の2回シリーズ。詳しい内容とお申込みは、こちらから。
・「いまどきママのリフレッシュ講座」
5月からの全4回シリーズ。対象は、妊娠中から小学3年生までの子どもの母親。詳しい内容とお申込みは、こちらから。
また、ムーブパソコン講座は、年間を通じ、6~8回程度のシリーズで、ワード、エクセルのさまざまなレベルの講座を用意しています。パソコンスキルを高めて、就労等に活かしませんか。4月から5月にかけての講座は、残念ながら、応募期間が過ぎてしまいましたが、ウェブサイトでご案内しますので、時々チェックしてみてください。
そうした情報を入手できるメルマガ登録も、ぜひご検討ください。
OAルームは一人でパソコンを練習する個人利用もできます。ただし、利用できる日と時間帯は、事前に必ずチェックしてくださいね。利用方法などは、こちらからどうぞ。
最近の世界銀行の発表によると、日本の法制度が男性に与える権利を100としたとき、女性に保障された権利について、法制度上は72.5%、ただし、実際の法的効果は67.5%に留まるそうです。この格差是正には、男女間の賃金格差、起業時の男女差別の是正などに加え、ドメスティックバイオレンス(DV)に対する十分な保護や、セクハラに対する包括的な立法など、安全分野での対応も求められています。
政治分野での男女格差が日本のジェンダーギャップ指数を低迷させていることから、法律を作る視点からも、政治にもっと関心をもたないといけませんね。
法制度とは異なりますが、ムーブでは、北九州市の事業所で、女性の活躍に対してどのような取り組みが行われているのか実態調査を行いました。結果を『北九州市における女性の活躍推進実態調査2023』にまとめましたので、こちらからご覧ください。
それでは、次回また。 どうぞ、お健やかにお過ごしください。
ムーブ所長 小石 佐織
早春の喜び
皆さんは、どんな時に春が来たと思われますか?私は‥ジンチョウゲが花をつけたときかな。いや、梅の花を見逃したときか‥学生時代、太宰府に梅を見に行こうと毎年思って、試験やなにかでいつも時期を逃し気がついたら3月になっていた…卒業や転勤の話から周囲の変化を感じるときも、春だなあ。最後は、咲くのも散るのも潔い桜を見て‥
さて、ムーブの3月も、春の気配を感じながら、忙しい毎日です。
スタッフが丹精込めて作った「ムービング102号」が発行されました。ムーブが実施した事業の様子や関係者の紹介、興味をもっていただけそうなジェンダー関連書籍の紹介など盛りだくさん。国連が定める3月8日「国際女性デー」についても、わかりやすく解説しています。今年のテーマは、“Invest in women: Accelerate progress”(「女性に投資を。さらに進展させよう。」)
ムービング102号は、こちらからご覧ください。
また、ジェンダーに関する海外情報は、アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)の“Asian Breeze”で。こちらから、どうぞ。
国際女性デーに続いて、2週間、「国連女性の地位委員会」が開催されます。
政治・市民・社会・教育分野等における女性の地位向上に関して、勧告・報告・提案等を行う国連の機能委員会。KFAWでは、毎年5月に、ここで議論されたことをわかりやすく解説するセミナーを開催しており、今年も行う予定です。お楽しみに。
ムーブ相談室では、相談者に寄り添ってさまざまな相談に応じています(無料)。「こころと生き方の一般相談」「性別による人権侵害相談」「女性のための元気アップ相談」「女性のための無料法律相談」など。また、男性の相談員よる「男性のための電話相談」も行っています。周囲に悩んでいる方がおられる場合は、このページを教えてあげてください。
先月、ミュンヘンのWG(住宅共同体)に住む音大生(男性)たちが、このWGに来る前も家庭で家事(この場合は料理)をしていたんだろう、と書きました。続きがありました。帰省する様子を追った内容。やっぱりやっていました。ドイツ語自体より、こっちに目が行くわたし(笑)。それを見ていた3人のドイツ人若者たち(男女、東京在住)もそれぞれ子ども時代から家事を分担していた話をし、それによって「責任感」が生まれるよね~と。またしても、うーん。
それでは、次回また。 どうぞ、お健やかにお過ごしください。
ムーブ所長 小石 佐織
日常の幸せと前向きな気持ちを忘れずに
能登半島地震、羽田空港事故、そして鳥町食道街火災の被災者に、心からお見舞い申し上げます。復興に向けた各界での支援が、少しでも、傷ついた心の慰めになればと祈るばかりです。苦境の中から立ち上がる力を信じたいと思います。
さて、ムーブでは、7月の「ムーブフェスタ2024」に向けて実行委員会が動き始めました。ご存知の方も多いと思いますが、このフェスタの中心となる「市民企画事業」の募集も始めました。
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
3月16日(土)13:30~15:00は、門司生涯学習センター大里分館で、西南女学院大学の中島俊介先生による心理学講座「集団の中で臆することなく話す力をつけるには~参画とは発言すること~」を開催します。
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
この他にも、ムーブでは、働く女性向け講座や健康関連講座、男性向け生活スキル講座なども、随時、実施しており、ちょうど今、来年度に向けてこうした講座の準備も進めているところです。これからも、時々、ムーブのサイトをチェックして、関心のある講座を活用してくださいね。メルマガ登録もぜひご検討ください!
ムーブには、2階ホールのほかにも、大小の会議室、OAルーム、フィットネスルーム、調理室、茶室などがあり、個人・グループ活動などにご利用いただけます(有料)。市内の図書館と共通システムの図書室があることは、もちろん、ご存じですよね。
コロナの影響で停滞した利用が少しずつ回復してきたのは、最近ちょっと嬉しいことです。
次に、アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)の事業をご紹介します。
まずは、2月27日(火)12:10~12:40には2回目のランチタイム・トーク(オンライン配信)。認定NPO法人Free The Children Japan副代表理事の原元望さんが、「リモートワークで実現!山口の島での子育てと仕事の両立」と題してお話してくださいます。ご期待あれ!
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
3月2日(土)14:00~16:00には、NGOセミナー「わたしたちは13歳 職業、兵士」。国際的(日本国内も含む)に、「地雷処理」、「子ども兵」、「平和教育」などの課題に取り組む認定NPO法人テラ・ルネッサンス創始者の鬼丸昌也さんに、経験に基づく、未来を見据えたお話をしていただきます。
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
そして、3月9日(土)14:00~16:00は、KFAW研究報告会。2人の研究者から、それぞれ、「日本の起業活動の男女間格差と非三大都市圏の女性起業支援策」、「80年代日本のエコフェミニズム論争を総括する-<青木・上野論争>の5つの争点をめぐって」の研究報告をしていただきます。
詳しい内容とお申込みは、こちらから。
第2外国語ドイツ語は、私の学生時代を代表する挫折の一つでした。最近のオペラ熱の影響で再び関心がわき、自己流「学び直し」に挑戦するものの、悲しいかな“You can’t teach an old dog a new trick”(老犬に新しい技を教えても覚えず)。ん?ドイツ語じゃないの?(笑)
ミュンヘンのWG(ヴェーゲー、WohnGemeinschaft、住宅共同体)に住む音大生を登場させた語学番組があって、見ていると、WGとは日本でいうシェアハウスのようなもの。いろいろなタイプのWGがあり、彼女が住んでいるのは男女混合住宅のWG。「今日はみんなで夕食を作って一緒に食べない?」と声をかけると、2人の男子学生が出てきてみんなで「普通に」野菜を刻んで、カボチャカレーのできあがり。
これを見て私はまたうーん。テレビ用にうまくできた話かもしれないけれど、この男子学生たちが料理する自然さは、このWGに来る前にも家庭で家事参加していたということだろうな。ジェンダー平等時代の女と男の関係性・・我が息子どもの家事教育・・・
それでは、次回また。どうぞ、お健やかにお過ごしください。
ムーブ所長 小石 佐織
2024 謹賀新年 Peace Peace Peace!!
初春のお慶びを申し上げます。
新年が、お一人おひとりにとって、輝かしく実り多い年となりますようお祈りいたします。そして、何より、世界を震撼(しんかん)させ続けている戦争・紛争、気候変動による被害・影響などが、少しでも良い方向に向かいますように。
私は、除夜の鐘とともに、古いもの(煩悩)をはらい、心穏やかに新年を迎えるという昔ながらの年末年始の雰囲気が好きです。自分の力の及ぶ範囲や心の持ちようで変えられることには、これが効きます。ところが、昨今は、上に書いた憂いのように、世界規模の連帯でなければできないことが多いですね。
ムーブが取り組む男女共同参画(ジェンダー平等)推進もそのひとつです。
国連が定める「女子差別撤廃条約」の加盟国である日本が、その枠組みの中で、他国と比較してどういう水準にあるか見ていくことは、人権問題として、とても大切です。同じく国連が推進するSDGsの中で、「目標5:ジェンダー平等を達成しよう」は、SDGs17項目すべての達成に関わる重要な課題であるにもかかわらず、日本は、昨年の「ジェンダーギャップ指数世界125位」に見られるように、低迷しています。
皆さまは、この状況を、どうお考えになりますか。
さて、年明けに、ムーブで開催される事業をご紹介しましょう。
1月20日(土)13:30~16:30、第34回アジア女性会議-北九州「危機の時代を生きる」。2部構成で実施します。第1部は、セミナー「環境へのアプローチ」(13:30~15:15、5階大セミナールーム)で、講演会とユーストーク・セッション。第2部は「ウクライナへの祈り」のコンサート(15:50~16:30、2階ホール)、歌とバンドゥーラ演奏と語り。お申込みは、1部、2部別々にしていただく必要があります。
詳しい内容とお申し込みは、こちらから。
続いて、翌日1月21日(日)14:00~15:30、5階小セミナールームで、横浜市にあるニュースパーク(日本新聞博物館)館長による講演会「多様性とメディア、ジェンダーを中心に」。
詳しい内容とお申し込みは、こちらから。
また、上記2つのイベント開催を含めた1月17日(水)~1月28日(日)の間、1階交流広場で、企画パネル展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」を実施します。多くの方に見ていただきたい過去からの新聞記事のパネル展です。
詳しい内容は、こちらから。
1月28日(日)13:30~15:00、5階小セミナールームにおいて、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ*注)講座「男の子の『性』~泌尿器科医から見た思春期の心と体」。思春期男子の心と体の変化を解説します。
詳しい内容とお申し込みは、こちらから。
1月30日(火)12:10~12:40、オンライン配信による「ランチタイムトーク」。インドで国際協力に取り組む、「児童労働ネットワーク(ACE、エース)」の杉山綾香さんに、児童労働ゼロに向けたACEの取り組みを紹介していただきます。
詳しい内容とお申し込みは、こちらから。
今年も、ムーブでは、ジェンダー平等(男女共同参画)と女性活躍(エンパワーメント)を進める施設としての使命を果たすべく、スタッフ一丸となって励んでまいります。
皆さまのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
それでは、次回また、どうぞ、お健やかにお過ごしください。
*注)リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは
リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)とは、1994年の国際人口開発会議の「行動計画」及び1995年の第4回世界女性会議の「北京宣言及び行動綱領」において、「人間の生殖システム、その機能と(活動)過程の全ての側面において、単に疾病、障害がないというばかりでなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態にあることを指す」とされている。
また、リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)は、「全てのカップルと個人が自分たちの子どもの数、出産間隔、並びに出産する時を責任をもって自由に決定でき、そのための情報と手段を得ることができるという基本的権利、並びに最高水準の性に関する健康及びリプロダクティブ・ヘルスを得る権利」とされている。
(出典:内閣府「第5次男女共同参画基本計画 用語解説」)
ムーブ所長 小石 佐織