アーカイブ

春はすぐそこ

投稿者:所長 2023年01月31日

 

 

 「節分が来て、春分の日を迎えると春はすぐそこ」が、私の子ども時代の感覚でした。地球温暖化で暖かくなるのも少しずつ前倒しになっていますが、この「春が来る」ワクワク感は格別で、肌に触れる空気はつーんと冷たくても、その先に春の足音。しばらく私の好きな季節が続きます。

 

 さて、ムーブでは、このワクワク感とともに、7月の「ムーブフェスタ2023」に向けて実行委員会が動き始めました。ご存知の方も多いと思いますが、このフェスタの中心となる「市民企画事業」の募集も始めました。

 詳しくは、こちらから

 

 また、継続事業として、働く女性向け講座や健康関連講座、男性向け生活スキル講座なども実施しているところです。

 今日はその1つ、2月25日(土)14:00-16:00に開催の「男性のためのアンガーマネジメント」講座をご紹介します。

 アンガー(anger)とは怒りという意味で、自分の中にある「イライラ・モヤモヤとのつきあい方と伝え方」を学ぶ講座です。過去に実施した際に男性の参加者が少なかったので、今回は、男性が参加しやすいように「男性のための」と銘打って実施します。人間関係やプレッシャーなどからくるイライラ・モヤモヤの対処方法を考えてみませんか。会社で人事を担当する方も、業務のご参考に、参加してみませんか。講師は、公認心理師・臨床心理士の新開よしこさんです。

 お申し込みは、こちらから

 

 ムーブは、ジェンダー平等に向けた若者の活躍に期待しており(個人的には、若者=春⁇ 笑)、(公財)アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)と協働で、希望する市内の大学に赴いて「大学生のためのキャリア形成プログラム」を実施しています。今年度は4つの大学で計9回実施しました。

 

 

 次に、KFAWの新しい事業「KFAWランチタイムト-ク」をご紹介します。

 JICA九州にご協力いただき、1月から3回シリーズで、JICA海外協力隊経験者に、赴任した国のジェンダー課題、活動エピソード、文化・暮らしなどを、ランチタイムに30分、オンライン(zoom)で語っていただくイベントを実施しています。毎回、違うゲストをお迎えします。

 第2回目は、2月20日(月)12:10-12:40、2017年から2019年にかけて、タイ北部チェンライ県に赴任していた方のお話です。

 お申し込みは、こちらから

 

 KFAWでは、客員研究員(上智大学アジア文化研究所客員所員 金澤真美さん)による2021/22研究の報告会を、2月18日(土)14:00-15:15、オンライン(zoom)またはムーブでの映像視聴で開催します。テーマは、「COVID-19による障害女性の日常生活への影響-バングラデシュを事例として-」です。

 お申し込みは、こちらから

 

 春といえば、北九州市とカンボジア・プノンペン都が姉妹都市を締結した時、その事業に携わっていました。北九州市で行う締結式にプノンペン都知事ご夫妻が来られることになったのですが、3月末の日程で、ご夫妻は桜を見ることを大変楽しみにされていたので、担当者と毎日、桜前線の動きに一喜一憂していたのを思い出します。

 その結果は・・・、七分咲きくらいにはなってくれたので、よかった~、でした。

 

 それでは、次回また。 どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 

 

                                ムーブ所長 小石 佐織

 

             

2023 謹賀新年 Piece Piece Piece!! 

投稿者:所長 2023年01月01日

 

 

 初春のお慶びを申し上げます。

 新年が、今これを見てくださっているお一人おひとりにとって、輝かしく実り多い年となりますようお祈りいたします。

 併せて、本年も、市立男女共同参画センター・ムーブの活動に、ご協力とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 私は、除夜の鐘とともに、古いもの(煩悩)をはらい心穏やかに新年に移るというメンタリティがけっこう好きです。ご都合主義でしょうか(笑)

 でも、そうやって心を切り替えていくことも、人生に向き合うには必要なことかもしれませんよね。

 

 古いものと新しいもの、職業生活も終わりに近づいてきた私(1980年代にキャリアスタート)が、ジェンダーの点で、つれづれに振り返ると・・

女性によるお茶くみ(来客だけでなく上司・同僚にも)  基本的に消滅

-誰の湯飲みか覚えるのが大変だったぁ、その度に仕事が中断され非効率

任される仕事が限られていた(経理や庶務など)  女性の職域・責任拡大

-そういえば、タクシーやバス運転手に女性はいなかったし、JRの車内放送も男性の声だけだったような気が…

土曜日は午前勤務 完全週休2日制  ワーク・ライフ・バランス

-労働時間投入で発展した成功モデルは、今や崩壊

残業で仕事をこなすモーレツ男性評価    効率よく働いて成果を出すスマート評価

-私の場合、タイム・マネジメントは子育て期(大昔)からメインの関心事

片働き主流 共働き主流

-通勤時間の電車待ちの列に、昔は女性が少なかった気がする

(海外編)私の好きな世界3大オーケストラも、指揮者も、男性のみ

 男女混合、指揮者に女性を見ることが増えてきた

-昔のビデオを観ると、オケはまさにボーイズクラブ。女性がいないことを理由にウィーン・フィルとの共演を拒否していたピアニストが、数年前、初めて共演を果たしたことが話題に。ベルリン・フィルの指揮者の助手を務める、日本人指揮者沖澤のどかさんは、子育て中。インタビューに答えて、マルチタスクの生活は、指揮というさまざまな要素からオケをまとめる能力の向上に役立つはずと。

 ・・・と、とりとめなく、どんどん思い出してしまうのですが、煩悩の話から流れるには、比較が古すぎますか(笑)

 確かに、日本も変わってきました。それでも、世界基準に全然追いつかないから、日本の昨年のジェンダーギャップ指数は、世界146か国中、116位。主な理由は、政治、経済分野での女性参画が極端に低いからです。これは、日本のSDGs 達成度においても大きく足を引っ張っています。

 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』などの著者で知られるロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授は、この状況は「ジャパン・ブランドにとって大変よくない」と言われました。どうにかせんなあかん!

 

 また、日頃から弱い立場にある女性が、日本においても、コロナ禍や、長引くウクライナ侵攻による経済低迷などの危機的状況の中で、一番影響を受けて困難に陥っているケースが報告されています。

 

 こうした状況を踏まえ、ムーブも、微力ながら、ジェンダー平等(男女共同参画)と女性活躍を進める施設としての使命を果たすべく、今年も、スタッフ一丸となって励んでまいります。

 

 それでは、次回また、どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 

 

                                ムーブ所長 小石 佐織

メンターも慌ただしい一年の締めくくり

投稿者:所長 2022年11月30日

 

 

 一年経つのがなんと早いこと!もう師走(しわす、12月)。

 師(メンター)と仰がれる高徳の人ですら一年の帳尻合わせに走る月だから、いわんや凡人たる私は・・と言い訳しながら〇十年。今年も慌ただしい年の瀬がやってきました。

 

 とはいえ、周りの雰囲気に飲み込まれず、敢えて気持ちを落ち着けて、日頃あまりご紹介する機会がないムーブ&アジア女性交流・研究フォーラムの事業など振り返ってみたいと思います。

 

 

 ムーブは開館から27年目を迎えていますが、それでも、「ムーブにこんなホールがあるなんて知らなかった」と言われる方にお会いすることがあります。同様に、皆さま、ムーブに図書室があることはご存知ですよね(笑)

 広い意味でのジェンダー関連書籍を中心に約56,000冊を有しており、他の市立図書館と同じシステム(ネット予約含む)で貸し出しを行っていますので、ぜひご活用ください。

 この図書室では、年2回、幼児向けの「おはなし会」(絵本の読み聞かせ)も催しています。ホームページやフェイスブックインスタグラムでご案内しているので、チェックしてくださいね。また、ムーブメールにご登録いただくと、情報が自動的に届きます。

 

 ムーブ事業の大事なポイントの一つが女性の就業を支援することです。DX(デジタル・トランスフォーメーション)がますます進む中、ITスキルは仕事をするのに不可欠です。ムーブでは、毎年度、さまざまなレベルのパソコン講座を実施しているので(有料)、ホームページをチェックして、ぜひご活用ください。

 また、パソコンの操作を自習するためOAルームの個人利用(有料)は、男女を問わず可能です。

 

 ジェンダー平等を進めるために、料理、育児、介護など男性向けの生活技術講座(材料費など有料)も開催しています。実際に参加した方からは、どれも好評をいただいていますが、参加する最初の一歩に、少し抵抗があるかもしれません。人生100年時代、「男らしさ」のアンコンシャス・バイアスに縛られるのはもったいない。本当の自立を目指して、チャレンジしませんか。

 

 アジア女性交流・研究フォーラムでは、JICA九州から委託を受けて、6月と11月の2回、開発途上国の行政官に、それぞれ約1か月にわたる「ジェンダー主流化(*注)」研修を行いました。コロナ禍のためオンライン研修となっていますが、今年は、ガーナ、ケニア、ザンビア、マラウイ、パキスタン、スリランカ、ブータンから14名の行政官が参加し、熱心に勉強されました。オンラインといえども、時差の問題があって、担当者も生出演の講師も、研修期間中は、Night Owl(ふくろうのこと、夜型人間)になって奮闘しました。

 ちなみに、私も一コマ、ムーブとフォーラムの事業を30分枠で説明したのですが、ビデオ撮影にしてもらって、時差の問題はクリア。ただし、すっかり錆びついた英語筋肉の活性化は、ゆゆしき課題でした(苦)。

 

 最後に、年末の行事を一つ紹介します。

 フォーラムが事務局を務める「国連ウィメン日本協会北九州」が、12月11日(日)14:00~15:30、講演会「女性・少女の人権を守るために私たちに何ができるか」を開催します。講師は、北九州市立大学法学部教授・副学長の二宮正人さんです。会場(ムーブ5階大セミナールーム)または、オンライン参加を受け付けています。詳しくは、こちらをどうぞ

 

 それでは、年の瀬、どうぞ、お健やかにお過ごしください。そして、良いお年を!

 

*注)「ジェンダー主流化」とは、

あらゆる取り組みにおいて常にジェンダー平等とジェンダーの視点を確保し施策や事業に反映していくこと。

 

                                ムーブ所長 小石 佐織

 

 

 

“パープル”の主張:女性に対する暴力根絶!

投稿者:所長 2022年10月28日

 

 

 11月12日から11月25日までの2週間、全国的に、「女性に対する暴力をなくす運動」が行われます。国際的にも、11月25日は「女性に対する暴力撤廃国際日」と定められています。

 ムーブも、この運動の「女性の人権を著しく侵害する暴力は、ジェンダー平等の社会を形成していく上で重要な課題である」という認識を、全国の関係者と共有し、「女性への暴力ゼロ運動」を実施します。

 

 皆さま、パープル(紫色)は、この運動のシンボル・カラーであることをご存知でしたか?

 ムーブでも、11月12日から25日まで、パープル・ライトアップを行います。また、11月中、DVについてわかりやすく説明するパネルを正面玄関のところに展示するので、見てくださいね。

 11月15日には、関係機関と一緒に、街頭啓発キャンペーンも行います。

 

 関連の特別イベントをご紹介します。

 *それぞれの事業の詳細については、リンクを貼っていますので、クリックしてぜひご覧ください。

 女性への暴力ゼロ!ホットライン:11月16日(水)10:00~16:00

  電話で、女性弁護士が相談を受けます(無料)。

 お気軽にご利用ください。また、周りに悩んでいる方がいれば、相談するように背中を押してあげてください。

女性への暴力ゼロ 特別講座「若年女性の今(リアル)~夜の公園に居場所を求めて~」

 :11月26日(土)13:30~16:00、ムーブ5階小セミナールーム

 参加はどなたでも。サポートを必要とする若年女性の実情を知ることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、前回ご案内した同じく11月開催のイベント、参加申し込みはお済ですか?

☆ 日本のジェンダー平等の現状を、国際的な視点も踏まえながら、しっかり理解するためのセミナー (申込締切 11月9日)

☆ 高校生が大学生と一緒に、ジェンダー課題について、探究学習した成果の発表会 (申込締切 10月30日)

 

 そして、真面目に学習(!?)した後は、映画で一息というのはいかがでしょう。

 12月3日(土)のムーブ映画祭では、中国の巨匠チャン・イーモウ監督の『妻への家路』を上映します。文化大革命によって、人生を翻弄された女性と夫婦・家族の愛の物語。13:00~15:40、ムーブ2階ホールにて。

 上映前に、樋口智巳さん(小倉昭和館館主)と、凪恵美さん(松永文庫学芸員)のトークイベントもあります。お二人と一緒に、多岐にわたるアジア女性の人生の一端に触れるとともに、映画の面白さも味わう、そんなひとときをご一緒しませんか。

 詳しい内容とお申し込みは、こちらからどうぞ。

 

 それでは、次回また。 どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 

  ムーブ所長 小石 佐織 

 

読書の秋

投稿者:所長 2022年09月30日

 

 ワーキング・マザーの時は、本なんて読む時間がなかった。子育てから解放されはじめた時、それまで観られなかった映画をさかのぼって観る方に走ってしまった。そして、中学生の時に挫折したギターやってみたり、フィットネス・スタジオに通ったり、迷走した挙句、次はオペラ。やっと、ここ数年、腰を落ちつけて古典でもちゃんと読んでみようかという気になって、図書館を活用し始めました。しかし、そう思った時にはもう目が弱っていて、小さな字がつらい(笑)

 

 今読んでいる本の一つに、イギリス人作家の、心理学者兼探偵が、難事件を解決していくというシリーズものがあります。(さすがに、古典だけじゃあ・・)

 第一次世界大戦が終わってしばらくした頃の話です。犯人は戦死した息子をもつ母親、殺されたのは、街頭で、軍服を着ていない若い男性に鳩の羽根を配っていた若い女性たち、というのがありました。

 鳩の羽根を配るというのは、当時、イギリスで本当にあった話のようです。白い羽根は「臆病者」を表し、若い女性が街で軍服を着ていない(=志願兵になっていない)少年(の面影が残る世代の男性)に、戦争に行けというメッセージを送っていたのだとか。

 これもまた、ステレオ・タイプな考え方から生じた悲劇?アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)の罠? もちろん、当時、そんな概念はなく、戦時下という背景もあったと思いますが。

 それで、戦場で死んでしまった息子の母親が、鳩の羽根を配ることで、安易に国家に奉仕しているつもりの若い女性たちに復讐した、というストーリーでした。

 

 私から本を読む時間を奪っていたのは2人の息子たちです(言い訳かな 笑)。親として、こういう話や、今この時も、世界中の戦争・紛争などで悲惨な目に遭っている関係者や家族の話は身につまされます。

 おおっと、雑談はこれくらいにして・・・

 

 11月12日(土)に実施する2つのイベントをご紹介します。

 一つ目は、国際理解セミナー「ジェンダー平等の現状と国連女子差別撤廃委員会」。14:00~16:00 ムーブ5階 大セミナールームで開催します。

 「国連女子差別撤廃委員会」というのは、日本も1985年に批准した(条約に署名した後国会でも承認を得た)「女子差別撤廃条約」に関して、各国における取り組み状況をチェックし、必要に応じてアドバイスなどを与える機関です。この条約批准後、日本で整備された国内法の一つに、いわゆる「男女雇用機会均等法」があります。

 秋月講師のお話は、私も以前聞いたことがありますが、わかりやすく歯切れよく、今回もジュネーブの委員会での最新情報を伝えてくださるそうなので、大いに楽しみにしているところです。

 詳しい内容とお申し込みは、こちらからどうぞ。

 

 もう一つは、「高校生によるジェンダー問題探究学習成果発表会」。11月12日(土)13:00~15:40、会場は、北九州市立大学北方キャンパス1号館101室。

 8月から探究学習という形で、ジェンダーについて学んでいた市内4校の高校生たちが、学習の成果を発表します。探究学習では、北九州市立大学の学生が指導役を勤めました。発表会では、北九州市の男女共同参画の取り組みの話や、講師からのコメントもあります。

 高校生が、大学生とともに、社会の課題について自主的に学びあうことは、学習そのものも、その影響の広がりの点からも、大変意義深いことだと思います。どんな発表がなされるのでしょう。楽しみですね。

 詳しい内容とお申し込みは、こちらからどうぞ。

 

 えっ、どちらも参加したいのに、どうして同じ日にしたのかって?

 すみません。いかんともしがたい事情があって、そうなってしまいました。なにとぞ、お気を悪くされず、どちらかお選びいただくことをお願いするばかりですm(__)m

 

 前回ご紹介した、11月5日(土)13:30~15:00 藤原和博さん(義務教育初の民間校長)の「コロナを転機に!たった一度の人生を変える勉強をしよう」(ムーブ2階 ホール)のお申し込みはお済みでしょうか。

 まだの方は、こちらからぜひどうぞ。

 

 それでは、次回また。どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 

                             ムーブ所長 小石 佐織

 

季節の変化を意識して

投稿者:所長 2022年08月30日

 

 夕方ツクツクボウシの声を聞いたり、明け方の空気感が少しだけ違ったり、季節が動いているのを感じます。仕事をしながら培われてきた私の体内リズムでは、お盆が終わると夏が終わり、気持ちは秋の事業に向かい、来年度のことを考え始めます。

 えっ、まだ、こんなに暑いのに?

 そうですよね。ほんとに。残暑は、まだまだ暑い!

 汗だくだくで帰宅し、シャワーを浴びて、エアコンをつけた部屋で、好きなオペラやコンサート(ここ10年くらい、突然クラシック鑑賞に目覚めました)の録画したものを見る。時には、ワインでも飲みながら「あー、し・あ・わ・せ」(笑)

 

 でも、そんなささやかな幸せを一瞬たりとも味わえない人たちがいる。ウクライナや各地の戦争・紛争、感染症・パンデミック、貧困、気候変動などなど。

 だからこそ、私たちは、時間と場所を超えて、平和を求め、SDGsの世界的な取り組みを進めなければならない・・

 

  しばらく前に、あるインタビュー番組で、インドネシア・バリ島で2013年に「バイバイ・プラスチックバッグ・キャンペーン」を始めたワイゼン姉妹のことを知りました。姉のメラティさんがまだ12歳の時にこの運動をはじめ、バリ島はとうとう2019年に使い捨てプラスチックを禁止したそうです。代替の古布活用のバッグ作りをビジネスとして組み合わせることで、女性の経済的エンパワーメントも進めつつ、「ユーストピア」という若者のチェンジ・メーカー(社会変化を目指す活動家)のネットワーク拡大に意欲を注ぐ環境活動家です。

 北欧にグレタさんがいれば、アジアにはこの姉妹や、女性の教育をうたうマララさんもいる。若い世代の活躍に目が離せません。

 

 今年の「アジア女性会議-北九州」は、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の達成を目指して開催します。題して、「みんなでフェミニストとして世界を旅しよう!~SDGsチャレンジと共に~」。

 開催日時は、9月30日(金)14:00-16:30。オンライン(Zoom)で、ブータン、マラウィ、モルドバ、フィジーから、それぞれのターゲットに向けた取り組みが報告されます(日英同時通訳)。せっかくなので、現地の美しい風景や人々の暮らしぶりも動画で交えながら。

 オンラインで直接見ることができない方向けには、ムーブ5階の会場で、スクリーンに映し出された配信映像をご覧いただくことも可能です。詳しい内容とお申し込み方法は、こちらからどうぞ。

 

 この秋、さまざまな困難に直面する方からの相談に対応しているムーブ相談室では、9月2日から11月までの3か月間、新たな試みとして、LINEによる相談を受け付けます。面談や電話、メールでの相談が困難な10~20代の女性が、LINEの活用で、心配事を相談してみようと思ってくださるのではないかと考えてのことです。詳しくは、こちらをご覧ください。

 この他にも、相談室では、日頃からさまざまな相談に対応しています。男性のための電話相談もあります。周りに悩んでいる方がいたら、ご紹介いただけると幸いです。

 

 ジェンダー平等、男女共同参画の取り組みは、男性の意識も変えていきます。

 ムーブが「おとこのライフセミナー」として実施する、藤原和博さん講演会「コロナを転機に!~たった一度の人生を変える勉強をしよう~」に参加してみませんか。もちろん、女性も大歓迎です。藤原さんは、元リクルート社フェロー、オンライン「朝礼だけの学校」校長としても活躍されています。

 講演会は、11月5日(土)13:30~15:00、ムーブ2階のホールで。

 詳しい内容とお申し込みは、こちらからどうぞ。

 

 それでは、次回また。 どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 

ムーブ所長 小石 佐織

 

        

祭りのあと 感謝といただいた元気

投稿者:所長 2022年07月29日

 

 3週間にわたる開所記念行事ムーブフェスタが終わりました。オープニングの東ちづるさんの講演会から、最終日の音楽とダンスのステージまで、大変充実したプログラムで、多くの皆さまと一緒に、賑々(にぎにぎ)しく、ムーブ開所27周年を祝うことができました。

 “お祭り”の楽しい催しがあるのはもちろんですが、ジェンダー平等に関する企画イベント、生き方、生活の質の向上、文化、法律相談など、多岐にわたる内容になりました。

 

 これもひとえに、ムーブフェスタ2022実行委員会、ご協賛くださった皆さま、ムーブサポーターの皆さまのご尽力と、ムーブに何度も足を運んでくださった方々のおかげです。

 本当にありがとうございました。イベント会場のあちこちで、事業を運営されている方も参加されている方も、ともに楽しそうで(主催者側には、準備で人知れぬご苦労もあったと推察します・・)、たくさんの笑顔を拝見して、私も気分が軽やかになりました。

 最後に、フェスタ業務に携わったスタッフにもお礼 We did it!

 

 私は、アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)の専務理事も兼ねています。フェスタ期間中、KFAWの事業として、モルドバ(ウクライナの西側に隣接する国)におけるウクライナ避難民支援の様子をオンラインで紹介するセミナーを実施しました。また、青山学院大学の学生さん7名が、ジェンダー問題と併せてKFAWやムーブの事業について学ぶ短期実地演習も行いました。

 

 前者は、モルドバ現地からの報告で、報告者は、昨年度、KFAWがJICA九州とともに実施した「行政官のためのジェンダー主流化政策」研修に、モルドバから参加した行政官と国会事務局スタッフの2人です。冒頭、JICAウクライナからJICAのモルドバにおける協力について説明もありました。日本以外からの参加者も含め、160名近くの視聴者から、好評をいただきました。

 8月19日(金)までYouTubeで動画をご覧いただけますので、感心のある方はぜひ観てみてください。

日本語動画:https://www.youtube.com/watch?v=wrc2WZEAXUM&t=5762s

英語動画:https://www.youtube.com/watch?v=akrtIf9WekI

 

 後者の青山学院大学の学生さんたちは、プログラムの終了日に、ムーブ事業の広報の在り方について、彼らの提案をまとめて発表してくれました。発表の仕方も内容もIT機器を使いこなしてスマートで、感心しきりです。「成功体験に満足してじっとしていたら、周りの環境の方が前進するので、結果として取り残される」をわかっているつもりでしたが、学生さんたちの話に、「忘れかけていた」と、はっとしたことです。世の中は動いている!変化は速い!

 学生さんたちが作ったムーブ施設紹介動画と画像を、ムーブFacebookにもアップしました。

 

 変化は、男性の育児休業奨励にも表れています。2021年6月に育児・介護休業法が改正され、今年の10月から「産後パパ育休」という新しい制度が始まります。

 ムーブでは、「おとこの魅力アップシリーズ」の一つとして、9月3日(土)13:00~15:30に育児男子、男性の育児ノウハウを高める講座を実施します。

 これから父親になろうとする方、すでに6歳以下の子どもをもつお父さん・おじいちゃん、奮ってご参加ください。

 

 それでは、次回また。 どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 

ムーブ所長 小石 佐織

 

初めまして 着任のごあいさつ

投稿者:所長 2022年07月12日

 

 6月末に、前所長の江副さんからバトンを引き継いだ小石佐織と申します。

 長らく市役所の様々な部署で働いてまいりましたので、中には、私がここに登場したのを、驚いて見ておられる方もあるかもしれません。

 私にとっては心機一転(直前は、市職員のための研修所の所長。なんという違い!)、初心に戻って努めてまいりますので、皆さま、これからどうぞよろしくお願いいたします。

 

 さて、7月も半ばとなりました。恒例の開館記念行事「ムーブフェスタ」も半分が終わったところです。

 折しも、着任早々の私の机の上には、『ムーブものがたり』というムーブ開設に関わった方々の対談集(冊子)が置かれています。

 ノスタルジーも手伝って、ちょっと、中を覗いてみましょう。

 

 ムーブの設置目的や、公募で決定したムーブという愛称にこめられた思いは、ここまでたどり着いてくださった皆さまは、このウェブサイトの「ムーブとは」でご覧になっていることでしょう。

 『ムーブものがたり』によると、女性のための活動拠点が欲しいという関係者の思いは、1980年「国連婦人の十年」中間年世界婦人会議(コペンハーゲン)や1985年「世界婦人会議」(ナイロビ)の頃から萌芽し、紆余曲折を経て、1995年7月、待望の女性の活動拠点が実現したということです。

(*会議名は、当時のものをそのまま掲載しました。)

 

 ナイロビ会議には、はるばる北九州市から、20人もの女性が自費で参加したそうで、男女共同参画に対する熱意たるや、まさに、アジア大陸を越え、中東を越え、アフリカに至る!

 インターネット前の時代のことですから、「万難を排して」だっただろうと推察します。公害克服に動いた「青空がほしい」活動の女性たちもすごければ、このナイロビに行かれた女性たちもすごい。北九州市には素晴らしい女性が多いと思いませんか。

 

 そうして生まれたムーブの活動の中心は、「知る」(情報)、「交わる」(交流)、「考える」(課題解決)、「生まれる」(新しい価値観)のネットワーク形成促進です。それは、今に至るまで、脈々と引き継がれています。

 

 過去の話ばかりしていますが、ムーブは、もちろん、今を生きる、そして未来を担う人たちのために存在します。ジェンダー問題を考え、女性活躍を推進することで、女性だけでなく全ての人を包含する社会が、より良い方向に向かうよう多様な事業を行います。そして、一つひとつの活動は、時代とともに変わっていく今の課題に、未来志向で取り組んでいくものです。

 ただ、今日は、所長就任にあたり感じた、“温故知新”を少しだけ披露させていただきました。

 

 まだまだコロナ禍の状況は注意していかなければなりませんが、皆さまとともに、ムーブを拠点として様々な活動を企画し、実施し、参加して集うことを楽しみにしております。

 

 ムーブフェスタも、7月16日(土)には、2階のホールでステージ・イベントが繰り広げられる「サマーカーニバル」があります。午前の部、午後の部があって、ムーブフェスタのサイトに時間・プログラムが載っていますので、訪問してみてください。

 また、休憩時間の13:00~13:45には同じホールで「行列のできる!?法律相談Q&A」、弁護士と警察官が、離婚や暴力、詐欺など身近なトラブルのQ&Aをクイズ形式でわかりやすく解説します。

 どちらも、事前申し込みは必要なく、出入りも自由にできますので、お誘いあわせのうえ、ぜひお越しください。

 

それでは、次回また。 どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 

 

2022年7月

北九州市立男女共同参画センター・ムーブ所長

  小石 佐織

女性版 骨太の方針 2022と 男女共同参画週間

投稿者:所長 2022年06月23日

 

 6月23日(木)から29日(水)は、男女共同参画週間です。

 今年のキャッチフレーズは、「あなたらしい」を築く、「あたらしい」社会へです。

 このキャッチフレーズをもとに、6月28日には「可能性を信じ、それぞれの個性と多様性を尊重し、前向きに生きがいを感じられる社会を実現していくためには?」というテーマで全国会議が行われます。

 

 また去る6月3日には、女性活躍や男女共同参画分野で、今年度から来年度にかけて重点的に取り組む内容をまとめた「女性版骨太の方針2022」が政府で決定されました。

 

 その内容は、女性の単独世帯が40年前から約3倍となるなど、女性の人生と家族の姿は多様化し、「もはや昭和の時代の想定は通用しない」として、女性の経済的自立が「対応の鍵」となるとして、男女間の賃金格差への解消やICTなど成長分野への女性の就労を促すための支援策等が盛り込まれています。

 

 この方針を受けて、今夏にも従業員数301人以上の企業等に対して男女間の賃金格差の開示を義務化するなど、来年度予算に向けて施策の具体化が図られることとなります。

 

 我が国の男女間賃金格差はOECDの調査では女性が男性の77.5%、比較した43か国・地域では3番目に低いという状況です。

 ジェンダー平等を進めていく上で(男女共同参画社会の形成を促進していくために)、女性の経済的自立はとても重要な要素であり、このテーマが1番に掲げられたのはとても意義あることだと思います。

 また、柱の一つに「男性の家庭・地域社会における活躍」が掲げられています。「男性」が柱の項目に明記されるのは初めてです。

 

 この骨太の方針により具体的な取り組みが促進され、格差が縮まってくることを期待したいと思います。

 

 さて、私事ですが、私は今月26日付でムーブ所長を退任することになりました。

 2019年6月26日に就任以来約3年にわたって所長を務めさせていただき、38回ブログを投稿してきましたが、私のブログはこれが最後となります。

 このブログをご覧いただいた皆様には心から感謝を申し上げます。

 次回からは、新しい所長(小石佐織さん)がブログを投稿させていただきますので、引き続きご愛読いただきますようよろしくお願いします。

 

 さて、いよいよ7月2日(土)から23日(土)まで、ムーブフェスタ が開催されます。

 昨年以上の盛り上がりで、ジェンダー平等社会に向けて新しい未来を創り出す動きをここムーブから起こしていきたいと思いますので、是非ご参加いただきますようよろしくお願いします。

 

ムーブフェスタ2022 来月開催!

投稿者:所長 2022年06月01日

 

 いよいよ7月2日(土)からムーブフェスタ2022が始まります。

 

 7月2日(土)のオープニングイベントは、俳優などで広くご活躍の 東ちづるさん による講演会で、タイトルは「浅く広くゆるくつながろう~Let‘s まぜこぜ~」。

 誰も排除しない、誰もが自分らしく生きられる「まぜこぜの社会」を目指して活動されている東さんから多くの示唆に富んだお話が聞けるのではないかと期待をしているところです。

 

 ムーブフェスタはその後、7月23日(土)まで約3週間にわたって、主に市民団体の方々の企画によるセミナーやワークショップ、映画の上映会やフリーマーケットなど例年並みの100近いイベントが予定されております。最終日(7月23日)には「音楽とダンスで創る世界のステージ」と題してバリ舞踊やフラダンス、フラメンコの“響演”も行われるなど、盛りだくさんの内容となっています。

 

 会場では、マスクの着用や入口での検温など、感染防止対策を徹底して安全・安心な運営に努めてまいります。

 男女共同参画社会の形成に向けて多様な情報発信や交流の場を提供していきますので、是非ご来場いただきますようよろしくお願いします。

 

 また、会期中の7月7日(木)には、ムーブを運営している(公財)アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)の主催で「モルドバに避難したウクライナの女性と子どもたち」をオンラインで開催します。

 

 KFAWがJICA(国際協力機構)から毎年受託して実施している海外の「行政官のためのジェンダー主流化政策」研修を昨年受講されたモルドバの行政官と国会事務局スタッフの2名による、ウクライナからの避難民に対する支援の状況等についての現地レポートです。

 

 ロシアによるウクライナへの侵攻により、ウクライナの方々は日々命の危険にさらされており、その危険から逃れるため、多くのウクライナ国民、とりわけ女性や子どもたちは周辺国をはじめとして様々な国に避難しています。

 隣国であるモルドバでは、人口の6分の1近くの方々がウクライナから避難してきており、その方々への人道支援を続けています。

 

 現地の生の情報を得る貴重な機会になると思いますので、ご興味のある方は是非お申し込みください。