2024 謹賀新年 Peace Peace Peace!!
初春のお慶びを申し上げます。
新年が、お一人おひとりにとって、輝かしく実り多い年となりますようお祈りいたします。そして、何より、世界を震撼(しんかん)させ続けている戦争・紛争、気候変動による被害・影響などが、少しでも良い方向に向かいますように。
私は、除夜の鐘とともに、古いもの(煩悩)をはらい、心穏やかに新年を迎えるという昔ながらの年末年始の雰囲気が好きです。自分の力の及ぶ範囲や心の持ちようで変えられることには、これが効きます。ところが、昨今は、上に書いた憂いのように、世界規模の連帯でなければできないことが多いですね。
ムーブが取り組む男女共同参画(ジェンダー平等)推進もそのひとつです。
国連が定める「女子差別撤廃条約」の加盟国である日本が、その枠組みの中で、他国と比較してどういう水準にあるか見ていくことは、人権問題として、とても大切です。同じく国連が推進するSDGsの中で、「目標5:ジェンダー平等を達成しよう」は、SDGs17項目すべての達成に関わる重要な課題であるにもかかわらず、日本は、昨年の「ジェンダーギャップ指数世界125位」に見られるように、低迷しています。
皆さまは、この状況を、どうお考えになりますか。
さて、年明けに、ムーブで開催される事業をご紹介しましょう。
1月20日(土)13:30~16:30、第34回アジア女性会議-北九州「危機の時代を生きる」。2部構成で実施します。第1部は、セミナー「環境へのアプローチ」(13:30~15:15、5階大セミナールーム)で、講演会とユーストーク・セッション。第2部は「ウクライナへの祈り」のコンサート(15:50~16:30、2階ホール)、歌とバンドゥーラ演奏と語り。お申込みは、1部、2部別々にしていただく必要があります。
詳しい内容とお申し込みは、こちらから。
続いて、翌日1月21日(日)14:00~15:30、5階小セミナールームで、横浜市にあるニュースパーク(日本新聞博物館)館長による講演会「多様性とメディア、ジェンダーを中心に」。
詳しい内容とお申し込みは、こちらから。
また、上記2つのイベント開催を含めた1月17日(水)~1月28日(日)の間、1階交流広場で、企画パネル展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」を実施します。多くの方に見ていただきたい過去からの新聞記事のパネル展です。
詳しい内容は、こちらから。
1月28日(日)13:30~15:00、5階小セミナールームにおいて、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ*注)講座「男の子の『性』~泌尿器科医から見た思春期の心と体」。思春期男子の心と体の変化を解説します。
詳しい内容とお申し込みは、こちらから。
1月30日(火)12:10~12:40、オンライン配信による「ランチタイムトーク」。インドで国際協力に取り組む、「児童労働ネットワーク(ACE、エース)」の杉山綾香さんに、児童労働ゼロに向けたACEの取り組みを紹介していただきます。
詳しい内容とお申し込みは、こちらから。
今年も、ムーブでは、ジェンダー平等(男女共同参画)と女性活躍(エンパワーメント)を進める施設としての使命を果たすべく、スタッフ一丸となって励んでまいります。
皆さまのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
それでは、次回また、どうぞ、お健やかにお過ごしください。
*注)リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは
リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)とは、1994年の国際人口開発会議の「行動計画」及び1995年の第4回世界女性会議の「北京宣言及び行動綱領」において、「人間の生殖システム、その機能と(活動)過程の全ての側面において、単に疾病、障害がないというばかりでなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態にあることを指す」とされている。
また、リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)は、「全てのカップルと個人が自分たちの子どもの数、出産間隔、並びに出産する時を責任をもって自由に決定でき、そのための情報と手段を得ることができるという基本的権利、並びに最高水準の性に関する健康及びリプロダクティブ・ヘルスを得る権利」とされている。
(出典:内閣府「第5次男女共同参画基本計画 用語解説」)
ムーブ所長 小石 佐織