福島の方のお話をお聴きしました。
12月の初め、男女共同参画センター全国会議に出席するため、福島に行ってきました。
「~課題に向き合い、地域につなぐ、私たちの使命~」が大会全体のメインテーマです。
1日目は、二本松市にある県の男女共生センターで「災害・復興と福島の女性たちの今」をテーマに基調講演とパネルディスカッションに参加しました。
2日目は、バスで被災地の川内村、飯舘村を回り、それぞれの村長さんや地域の女性リーダーの方に震災発生から今日に至るまでのいろいろなお話をうかがいました。
初日のパネルディスカッションでは、災害に関するセンターの役割として
- 日頃からの男女共同参画(一人ひとりを大切にする、女性だからこうなければではなく、私らしく生きること)の考え方を広めていく
- 地域活動、活躍の場づくり、次世代のリーダーづくり
- 避難しながらも力を付けていく女性たち、そうした地域の中で活躍する女性たちのバックアップ(女性活躍は働くことだけではない)
- 福島から各地へまだ多くの人が避難している。避難先の市町村では、福島から来た人たちを支援して欲しい
など、さまざまな提案がありました。
2日目の視察。福島を訪れるのは初めてです。
地震・津波の被害、原発の被害がまだ生々しく残る地区をバスで行きながら、車内では講師の地元フリーアナウンサーが、発災から今日までの取材記録と記憶をベースに福島の現状をお話されました。
ここではとても書ききれないほど重く、厳しい内容でした。
「福島の復興ができなければ、日本の復興はない。」講師のお言葉です。
東日本津波原発事故大震災(講師はこう呼んでいます)からもうすぐ7年。
発災当時に比べて、その報道は大きく減りました。震災後、多くの大きな事件・事故が起こり、九州では節目でなければ福島のニュースに触れることはありません。
福島駅で午後4時過ぎに解散。新幹線、飛行機、バス、タクシーを乗り継いで、北九州市内の自宅へ戻ったのは午後11時半過ぎ。あらためてその距離を思いました。
「今回の貴重な体験を何とか今後のムーブの事業に活かすことはできないか」と考えています。
また、仕事に限らず、私の家族や友人にも伝え、皆で共有していくことで、同じ時を生きる人間として、福島と北九州の距離を少しでも縮めていくことができれば…と願っています。