一日も早く実現を!
体操・新体操の世界選手権がここ北九州市で開催されました。
9月末で緊急事態宣言が解除され、感染状況の減少傾向が続く中で観客を入れての開催となり、大いに盛り上がりました。
特に、東京オリンピックの鉄棒で落下して予選落ちした内村航平選手が、見事予選を通過して決勝に進み、会場での大声援の中で決勝でも素晴らしい演技で6位入賞を果たされました。最後着地を決めたときは会場からも割れんばかりの拍手で、演技後、北九州市が生まれ故郷の内村選手が、「ありがとう 北九州」と書いたTシャツを観客に向けて掲げている姿にとても感動しました。
コロナがこのまま収束に向かって、このような感動を生で味わうことが普通に出来る社会に一日も早く戻ることを期待したいと思います。
10月31日に4年ぶりとなる衆議院議員選挙が行われました。
ご案内のとおり、世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数で、今年我が国は156か国中120位で先進国最下位、政治分野での参画が進んでいない(147位)ことがその大きな要因です。
3年前に「政治分野における男女共同参画推進法」が施行されて今回初めての衆議院議員選挙となりましたが、残念ながら、立候補者の女性比率は、前回とほぼ同じ17.7%、当選者の女性比率も9.7%で前回(10.1%)を下回る結果となりました。
女性が政治家になる(立候補する)には実際のところさまざまなハードルがありますが、誰もが暮らしやすい社会を築いていくためには、男女が等しく政治に参画することが不可欠です。諸外国の事例も参考に、クオータ制の導入などさまざまな取り組みを実施することで、多くの女性が政策形成に参画している社会を一日も早く実現する必要があります。
今月11月12日(金)から25日(木)は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。
これに合わせて、ムーブでは11月13日(土)に、特別講座「サバイバーが語る性暴力~あなたはひとりじゃない~」を開催します。性暴力サバイバーである講師から、わかりにくい性暴力被害について学び、被害者を傷つけないために周りの支援の在り方について考えていきます。
また、期間中は、昨年に引き続きここムーブの屋上を、この運動のカラーであるパープルでライトアップするとともに、今年から小倉駅や黒崎駅のペデストリアンデッキ周辺でもパープル・ライトアップを行う予定です。
女性への暴力は重大な人権侵害行為であり、その根絶は男女共同参画社会を築いていく上で最大の課題です。「女性への暴力がない社会」を一日も早く作っていくため、ムーブとしても啓発や相談などさまざまな取り組みを行ってまいります。
先月から福岡県では緊急事態宣言が解除され、ムーブでも感染防止対策を講じながらさまざまな事業を予定どおり実施しています。
今後ともムーブの事業に積極的にご参加いただきますよう、よろしくお願いします。