ムーブの施設利用再休止と”with コロナ”

投稿者:所長 2020年06月02日

 5月26日(火)から一部の利用を再開し、順次利用を広げていこうと思っていたムーブは、市内での新型コロナウイルス感染拡大を受けて5月31日(日)から再び利用を休止することになりました。

 2月末に図書・情報室、3月に入って他の施設の利用を休止して以降3か月近くの期間休館していただけに、ようやく利用を再開することができてまずは良かったと思ったのも束の間、非常に残念です。皆さまには再度ご迷惑をおかけすることになりますが、ご理解のほどよろしくお願いします。

 (最新の状況はホームページ等でご確認ください。)

 

 それにしても市内では、4月30日から23日間にわたって新規の感染者がなく緊急事態宣言も解除された後に、連日多くの新規感染者が確認されている事態は、全国的にも非常な驚きをもってとらえられています。

 北九州市では感染者の濃厚接触者全員にPCR検査を実施し、その結果無症状の感染者が多く把握されるようになったなどの背景も指摘されてはいますが、言い換えれば本人も気づいていない感染者が(北九州市に限らず全国に)一定数いるということであり、ワクチンや治療薬が開発されるまでの間は、いかにそういった社会の中で「新しい生活様式」などに基づいて日常の活動を取り戻していくか、まさに“with コロナ”を考えていくべき段階に入ったというのを示しているのかもしれません。

 

 前回も触れましたが、今回の感染症の広がりによりいろんな意味で深刻な影響を受けているのは男性よりも女性の方が多いと言われています。

 仕事の面でみても、例えば非常に厳しい環境の中で日夜献身的な活動をしている医療従事者や生活必需品の販売に携わっている方の多くは女性ですし、自粛の影響で仕事がなくなる方の多くは非正規の比率の高い女性です。

 一方で、企業を中心に導入が進んでいるテレワークについては、時間と場所を選ばないという意味で、女性が働きやすい環境づくりにもつながるとの指摘もあります。

 

 新型コロナウイルス感染症によるジェンダーへの影響を分析しながら、“with コロナ”の社会でムーブとしていかにタイムリーに効果的な活動を行っていくか、今後の活動再開に向けてこれから考えていく必要があると感じています。

 

 繰り返しになりますが、(自分自身も含めて)無症状の感染者がいるという前提の上で、これからも私たち一人ひとりが「感染しない」、「感染させない」行動を徹底しましょう。