2023 謹賀新年 Peace Peace Peace!!
初春のお慶びを申し上げます。
新年が、今これを見てくださっているお一人おひとりにとって、輝かしく実り多い年となりますようお祈りいたします。
併せて、本年も、市立男女共同参画センター・ムーブの活動に、ご協力とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
私は、除夜の鐘とともに、古いもの(煩悩)をはらい心穏やかに新年に移るというメンタリティがけっこう好きです。ご都合主義でしょうか(笑)
でも、そうやって心を切り替えていくことも、人生に向き合うには必要なことかもしれませんよね。
古いものと新しいもの、職業生活も終わりに近づいてきた私(1980年代にキャリアスタート)が、ジェンダーの点で、つれづれに振り返ると・・
◆ 女性によるお茶くみ(来客だけでなく上司・同僚にも) ➡ 基本的に消滅
-誰の湯飲みか覚えるのが大変だったぁ、その度に仕事が中断され非効率
◆ 任される仕事が限られていた(経理や庶務など) ➡ 女性の職域・責任拡大
-そういえば、タクシーやバス運転手に女性はいなかったし、JRの車内放送も男性の声だけだったような気が…
◆ 土曜日は午前勤務 ➡ 完全週休2日制 ➡ ワーク・ライフ・バランス
-労働時間投入で発展した成功モデルは、今や崩壊
◆ 残業で仕事をこなすモーレツ男性評価 ➡ 効率よく働いて成果を出すスマート評価
-私の場合、タイム・マネジメントは子育て期(大昔)からメインの関心事
◆ 片働き主流 ➡ 共働き主流
-通勤時間の電車待ちの列に、昔は女性が少なかった気がする
◆ (海外編)私の好きな世界3大オーケストラも、指揮者も、男性のみ
➡ 男女混合、指揮者に女性を見ることが増えてきた
-昔のビデオを観ると、オケはまさにボーイズクラブ。女性がいないことを理由にウィーン・フィルとの共演を拒否していたピアニストが、数年前、初めて共演を果たしたことが話題に。ベルリン・フィルの指揮者の助手を務める、日本人指揮者沖澤のどかさんは、子育て中。インタビューに答えて、マルチタスクの生活は、指揮というさまざまな要素からオケをまとめる能力の向上に役立つはずと。
・・・と、とりとめなく、どんどん思い出してしまうのですが、煩悩の話から流れるには、比較が古すぎますか(笑)
確かに、日本も変わってきました。それでも、世界基準に全然追いつかないから、日本の昨年のジェンダーギャップ指数は、世界146か国中、116位。主な理由は、政治、経済分野での女性参画が極端に低いからです。これは、日本のSDGs 達成度においても大きく足を引っ張っています。
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』などの著者で知られるロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授は、この状況は「ジャパン・ブランドにとって大変よくない」と言われました。どうにかせんなあかん!
また、日頃から弱い立場にある女性が、日本においても、コロナ禍や、長引くウクライナ侵攻による経済低迷などの危機的状況の中で、一番影響を受けて困難に陥っているケースが報告されています。
こうした状況を踏まえ、ムーブも、微力ながら、ジェンダー平等(男女共同参画)と女性活躍を進める施設としての使命を果たすべく、今年も、スタッフ一丸となって励んでまいります。
それでは、次回また、どうぞ、お健やかにお過ごしください。
ムーブ所長 小石 佐織