沖畑芙佐子さんのシルクスクリーン
ムーブには、いろいろな方からの寄贈品があります。その中の一つが、沖畑芙佐子さんのシルクスクリーン。ムーブの開所に際し、壁が寂しいのでと飾っていただいたものです。
4階のエレベーターホールを降りて、フィットネスルームまでの廊下の右側の壁に、沖畑さんのシルクスクリーンの絵を飾っています。
タイトルは、
「まだら煙突・春一番」
「まだら煙突・かげろう」
「まだら煙突・黄砂」
「まだら煙突・雪舞」
の4枚の絵で、どの絵にも、3本の赤白のまだら煙突と、春一番、かげろう、黄砂、舞う雪が描かれています。
すくっと立った3本の煙突が伸びやかで、すがすがしく、また、淡い色合いは、優しい気持ちにさせてくれます。
場所が小倉日明とありますから、ご自宅のマンションからの景色なのでしょうか。
沖畑さんは、2010年に亡くなられ、そのお別れ会での資料を見ると、二十歳前に、油絵を初め、その後、木版画、孔版画などを手がけ、46歳頃にシルクスクリーンに出会われています。
1981年 スペイン・アンダルシア地方を旅行 翌年が版画集『スペインの空』制作
1985年 パリよりピレネーを越え、スペイン北部地方を旅行 1987年版画集『続スペインの空』制作
トルコやエジプトにもスケッチ旅行に行かれ、『トルコ・エジプト風景』や、関門風景などをテーマに個展をされています。
沖畑さんには、もうお会いすることはできませんが、私も一度、お会いしたことがあって、今このムーブの壁を飾る絵を眺めながら、何かご縁を感じています。機会があれば沖畑さんの残された絵を見たいと思っています。
皆さんも、ムーブにいらしたときは、ぜひご覧ください。