沖畑芙佐子さんのシルクスクリーン

投稿者:所長 2017年02月01日

図1

 

 ムーブには、いろいろな方からの寄贈品があります。その中の一つが、沖畑芙佐子さんのシルクスクリーン。ムーブの開所に際し、壁が寂しいのでと飾っていただいたものです。

 4階のエレベーターホールを降りて、フィットネスルームまでの廊下の右側の壁に、沖畑さんのシルクスクリーンの絵を飾っています。

 

 タイトルは、

 「まだら煙突・春一番」

 「まだら煙突・かげろう」

 「まだら煙突・黄砂」

 「まだら煙突・雪舞」

 の4枚の絵で、どの絵にも、3本の赤白のまだら煙突と、春一番、かげろう、黄砂、舞う雪が描かれています。

 すくっと立った3本の煙突が伸びやかで、すがすがしく、また、淡い色合いは、優しい気持ちにさせてくれます。

 場所が小倉日明とありますから、ご自宅のマンションからの景色なのでしょうか。

 

 沖畑さんは、2010年に亡くなられ、そのお別れ会での資料を見ると、二十歳前に、油絵を初め、その後、木版画、孔版画などを手がけ、46歳頃にシルクスクリーンに出会われています。

 

 1981年 スペイン・アンダルシア地方を旅行 翌年が版画集『スペインの空』制作

 1985年 パリよりピレネーを越え、スペイン北部地方を旅行 1987年版画集『続スペインの空』制作

 トルコやエジプトにもスケッチ旅行に行かれ、『トルコ・エジプト風景』や、関門風景などをテーマに個展をされています。

 

 沖畑さんには、もうお会いすることはできませんが、私も一度、お会いしたことがあって、今このムーブの壁を飾る絵を眺めながら、何かご縁を感じています。機会があれば沖畑さんの残された絵を見たいと思っています。

 

 皆さんも、ムーブにいらしたときは、ぜひご覧ください。

 

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