書誌情報誌『Cutting-Edge カティング・エッジ』について
皆さん、ムーブが発行している『Cutting-Edge カティング・エッジ』をご存知ですか。
ジェンダー問題解決のカギを提示する最前線の書誌情報誌と銘打って発行しています。2001年1月に創刊号を発行し、2015年6月までに54号を発行しました。
どのような趣旨で発行しているのか2009年3月発行の『Cutting-Edge 総集編版』の「はじめに」から引用させていただきます。
「・・・(略)・・・国内外における男女共同参画推進の動きや課題の変遷、またその時々の議論や研究および運動の成果は、本書を読むことで端的に掴むことができる構成になっています。」
「・・・(略)・・・情報および情報機器へのアクセスの男女格差の解消が女性のエンパワーメントの重要な戦略であるとの国際認識(1995年採択の北京行動綱領)を踏まえ、“Think Globally、Act Locally”すなわち男女共同参画社会の実現にむけて地球規模の視座に立った情報を北九州市から発信することを目指してまいりました。」
また、巻頭言、書誌情報とキーワード解説、ジェンダー・エッセイについては、
「未来を見通す目で男女共同参画の推進に毎回新しい風を吹き込む巻頭言、男女共同参画の推進を困難にする現実を切り取り、問題解決のカギを示す書評およびキーワード解説、しなやかな感性と冷徹な目で男女共同参画問題を読み解いてみせるジェンダー・エッセイ」と説明しています。
さて、私は、2013年6月10日発行の48号から発行に関わっています。できるだけ多くの方々に読んでいただきたいという職員の提案を受けて、デザインを刷新するとともにカラー版にしました。また、男女共同参画やジェンダーについてマンガを通して理解していただこうと、「マンガコーナー」を新設。「マンガーコーナー」は大好評です。おかげでこの『カティング・エッジ』はこれまで以上に多くの方々に手に取っていただいています。
発行にあわせ図書・情報室に特設コーナーを設置することで、『カティング・エッジ』で取り上げた本の貸出しも増えています。
巻頭言やジェンダー・エッセイのテーマを何にするのか、どなたに書いていただくのか、また、書誌情報に掲載する本は何にするのか、書評はどなたにお願いするのか、編集会議で議論します。
書評の本については、担当者を含めて日頃から、これはという本を各自が読み、提案します。そして、提案された本を編集委員全員が目を通して選びます。そして、この本であれば、この方に書評をお願いしようと考えるのも、楽しみな作業です。そして、書評が送られてきて、取り上げた本が的を射た選択であったことを確認できたときは、発行者冥利につきます。
今年の3月~5月に誌面に関するアンケート調査をいたしました。「今回初めて読みましたが大変、中身が充実している、よい書誌情報誌でした。特に書評に各本のキーワードの解説が載っていたのがよかったです。」「ジェンダー問題に特化している情報誌が少ないので、読むたびに勉強させてもらっています。基本的な内容も掲載していただけるともっとわかりやすい。」などの意見をいただきました。
これからも改善し、より皆さまに読まれる書誌情報誌にしていきたいと思っています。
皆さま、是非、読んでください。そして、ご意見をお寄せください。
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