新年明けまして、おめでとうございます。
新年明けまして、おめでとうございます。
早いもので、ムーブの所長になって今年の3月で4年。経験を重ねれば重ねるほど、男女共同参画社会の推進の取り組みは、その分野は幅広く、課題も根深く、なかなか一朝一夕にはいかないという思いを強くしています。
昔、私にこんな風にアドバイスをしてくださった方がいます。
「壁は押してみなさい。それでもダメなら引いてみなさい。それでもダメなら隙間から入りなさい」と。諦めずに一歩一歩、様々な視点から、課題解決に向けて取り組んでいきたいと思っています。
その一つに、“地域防災と男女共同参画”があります。
そのため、昨年12月に仙台スタディツアーを実施しました。東日本大震災の経験から男女共同参画について学ぼうというものです。
津波が襲った仙台市沿岸部は、緑豊かに見事に茂っていた松林は、枝もそぎ落とされ、あちらに数本、こちらに一本と、取り残された松のほかは、何もかもを津波が奪って、今は空き地となった土地を工事車両が行き交っていました。
今は住むことができなくなった場所には、中野地区メモリアル施設や日和山がふるさとの生活の記憶をとどめています。
現実の姿を見て愕然としましたが、仙台の人々は熱心に、震災の経験を私達に伝えてくださいました。
その中でも、
- 被災時の経験、避難所運営や復興の経験から、意思決定の場への女性の参画が急務であること。そのための女性リーダーの養成が必要であること。
- 平時にできないことは、災害時にできないこと。平時の地域づくりが重要であること。
を、学んで来ました。
しっかりと受け止めて、ツアーに参加した方々とともに、北九州市の地域づくりと男女共同参画の推進に生かしたいと思っています。
これからも、様々な課題解決に向けて、職員皆で取り組んで行きます。
是非、ムーブにお越しください。
(写真:仙台スタディツアー・中野地区震災メモリアル施設にて)