新しい季節をミモザの花とともに
今年の冬は寒かったですね。最低気温とは言え氷点下になった日がかなりありました。北九州では、梅や早咲きの桜の開花は例年よりも遅れているようです。
でも、もう3月。寒くなる日はあっても、確実に春へと季節は進んでいきます。
卒業や退職など、人生の節目を迎える方も、転勤や異動、進級、年度替わりの業務などで忙しくされている方も、たくさんいらっしゃることと思います。
新しい季節に、ムーブでの「学び」をいかがでしょうか。
語学講座のご案内から。英会話の初級(昼コース)と中級(夜コース)で、いずれも4月9日から6月25日までの毎週水曜日、全12回です。
次に、「働く女性に贈る!お役立ちワンポイントセミナー」。今回のテーマは「こころのストレッチ 望む人生に向かって前進する『わたし』発見セミナー」で、4月12日(土)、26日(土)の全2回です。
また、3月15日(土)には、アジア女性交流・研究フォーラム主催の「第37回KFAW研究報告会」を開催します。2023/24年度客員研究員の児玉谷レミさん(一橋大学大学院社会学研究科博士課程)によるご報告で、テーマは「ジェンダー化される災害派遣表象 -非戦闘任務における軍事的な男らしさ」。オンライン開催で、会場での視聴も可能です。
ところで、この時季に咲く黄色い「ミモザ」の花をご存知ですか?
私は、「ミモザ」というと、到津動物園のキリンの近くで、小さくて黄色いボンボンのような花をたくさんつけた枝葉が豊かに揺れている光景を思い浮かべるのですが、ヨーロッパでは「春の訪れを告げる花」として親しまれているそうです。
この「ミモザ」の花がシンボルとなっているのが、国連が定めた「国際女性デー」(3月8日)です。
今年のテーマは、「すべての女性と少女のために:権利、平等、エンパワーメントを」。
また、今月10日~21日には第69回国連女性の地位委員会(CSW69)が、北京+30をテーマに開催されます。1995年に第4回世界女性会議で採択された「北京宣言」と「北京行動綱領」は、その後の政策や取組みの国際的な指針となりました。会議から30年となる今年、これまでを振り返りながら、改めて行動を呼びかけるものです。
30年前、北九州市からも、女性たちが会議と並行して行われたNGOフォーラムに参加してワークショップを開催しました。
(公財)アジア女性交流・研究フォーラムのホームページに、「国際女性デー」特設ページを掲載しますので、ぜひ、ご覧ください。
さらに、小倉昭和館では、3月12日(水)まで、“最強のレディ2本立て”として、『ベルナデット 最強のファーストレディ』と『RBG 最強の85才』が上映されています。上映日と時間をご確認のうえ、ご鑑賞ください。
「ミモザ」の花を見かけたら、ご紹介した以外にも、北九州市はもちろん世界各地の女性たちが、さまざまな取組み、メッセージの配信などを行っていますので、ネットで検索してみてください。
3月上旬、桜の枝では、たくさんの蕾が、少しずつ少しずつ、ふくらみを増して下旬の開花に備えています。わたしたちにとっても、新しい季節に備えて自分と向き合い、ちょっとでも何かに気づき、学ぶのにふさわしい時季なのかもしれません。
皆さま、良い春をお迎えになりますように。
2025年3月
北九州市立男女共同参画センター・ムーブ所長
桝尾 美栄子