メンターも慌ただしい一年の締めくくり
一年経つのがなんと早いこと!もう師走(しわす、12月)。
師(メンター)と仰がれる高徳の人ですら一年の帳尻合わせに走る月だから、いわんや凡人たる私は・・と言い訳しながら〇十年。今年も慌ただしい年の瀬がやってきました。
とはいえ、周りの雰囲気に飲み込まれず、敢えて気持ちを落ち着けて、日頃あまりご紹介する機会がないムーブ&アジア女性交流・研究フォーラムの事業など振り返ってみたいと思います。
ムーブは開館から27年目を迎えていますが、それでも、「ムーブにこんなホールがあるなんて知らなかった」と言われる方にお会いすることがあります。同様に、皆さま、ムーブに図書室があることはご存知ですよね(笑)
広い意味でのジェンダー関連書籍を中心に約56,000冊を有しており、他の市立図書館と同じシステム(ネット予約含む)で貸し出しを行っていますので、ぜひご活用ください。
この図書室では、年2回、幼児向けの「おはなし会」(絵本の読み聞かせ)も催しています。ホームページやフェイスブック、インスタグラムでご案内しているので、チェックしてくださいね。また、ムーブメールにご登録いただくと、情報が自動的に届きます。
ムーブ事業の大事なポイントの一つが女性の就業を支援することです。DX(デジタル・トランスフォーメーション)がますます進む中、ITスキルは仕事をするのに不可欠です。ムーブでは、毎年度、さまざまなレベルのパソコン講座を実施しているので(有料)、ホームページをチェックして、ぜひご活用ください。
また、パソコンの操作を自習するためOAルームの個人利用(有料)は、男女を問わず可能です。
ジェンダー平等を進めるために、料理、育児、介護など男性向けの生活技術講座(材料費など有料)も開催しています。実際に参加した方からは、どれも好評をいただいていますが、参加する最初の一歩に、少し抵抗があるかもしれません。人生100年時代、「男らしさ」のアンコンシャス・バイアスに縛られるのはもったいない。本当の自立を目指して、チャレンジしませんか。
アジア女性交流・研究フォーラムでは、JICA九州から委託を受けて、6月と11月の2回、開発途上国の行政官に、それぞれ約1か月にわたる「ジェンダー主流化(*注)」研修を行いました。コロナ禍のためオンライン研修となっていますが、今年は、ガーナ、ケニア、ザンビア、マラウイ、パキスタン、スリランカ、ブータンから14名の行政官が参加し、熱心に勉強されました。オンラインといえども、時差の問題があって、担当者も生出演の講師も、研修期間中は、Night Owl(ふくろうのこと、夜型人間)になって奮闘しました。
ちなみに、私も一コマ、ムーブとフォーラムの事業を30分枠で説明したのですが、ビデオ撮影にしてもらって、時差の問題はクリア。ただし、すっかり錆びついた英語筋肉の活性化は、ゆゆしき課題でした(苦)。
最後に、年末の行事を一つ紹介します。
フォーラムが事務局を務める「国連ウィメン日本協会北九州」が、12月11日(日)14:00~15:30、講演会「女性・少女の人権を守るために私たちに何ができるか」を開催します。講師は、北九州市立大学法学部教授・副学長の二宮正人さんです。会場(ムーブ5階大セミナールーム)または、オンライン参加を受け付けています。詳しくは、こちらをどうぞ。
それでは、年の瀬、どうぞ、お健やかにお過ごしください。そして、良いお年を!
*注)「ジェンダー主流化」とは、
あらゆる取り組みにおいて常にジェンダー平等とジェンダーの視点を確保し施策や事業に反映していくこと。
ムーブ所長 小石 佐織