ゴールデンウィーク!!
風薫る5月。毎年、この季節は、新緑の濃淡レイヤーに誘われて英彦山の友人を訪ね、そこで人の家の石垣にみごとに茂った濃いピンク色の芝桜を見ては、ホームセンターに寄って鉢植えを買い(庭を持たないため)、そして最後は、毎度、性懲りもなく、枯らしてしまう・・(笑)
私のゴールデンウィークの定番です。
さて、ムーブでは、7月の「ムーブフェスタ2023」に向けて、中心となる市民企画事業の内容も固まり、スタッフ一同張り切っているところです。応募してくださった皆さま、ありがとうございました。ぜひ、一緒にフェスタを盛り上げていきましょう!
ところで、「イコール・ペイ・デイ=Equal Pay Day(EPD)」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
EPDは「女性が、男性の1年分と同じ賃金を手にする日」を意味し、男性が1年間働いて得られる賃金の総額と同額を得るのに、女性は1年を超えて翌年のいつまで働く必要があるか、その同額となる日を示したものです。働く女性の国際ネットワーク組織である国際BPW(Business and Professional Women)が行っている、男女の賃金格差を可視化するための取り組みです。
今年の日本のEPDは、今日(4月28日)だそうです。男性より4か月長く働かないと同じ額の賃金を手にできない。昨年は5月1日で、一昨年は5月6日だったので、少しずつではありますが、改善されてきています。とはいえ、日本のジェンダー・ギャップ指数は、先進国でも最低レベルの世界116位。政治・経済分野の格差解消が大きな課題となっているので、このEPDも、わかりやすい指標だと思います。
ジェンダー・ギャップ指数の中身をみると、日本は教育の分野では格差がないのに、政治・経済分野で格差が大きいということは、教育のところで投資したことが、その後十分生かされていないということだと思いませんか。もったいない!今後も注視していきましょう。
政治分野と言えば、ムーブでは、5月20日(土)14:00~15:30に、「わたしが始める!わたしサイズの政治参画」と題して、NO YOUTH NO JAPAN 代表 能條桃子さんに登壇いただくイベントを開催します。
能條さんは、若い世代や女性の政治参加をもっと身近なものにするための活動を積極的に行っている活動家です。昨年、TIME誌の「次世代の100人」にも選ばれ、最近はマスコミ報道でも、その活躍をよく目にしますね。
政治への無関心は、昨今の投票率の低迷に照らしても、社会全体の課題です。若きも成熟層も女性も男性も、誘い合ってご参加ください。
詳しい内容とお申込みは、こちらからどうぞ。
アジア女性交流・研究フォーラムも夏にかけて、大変忙しい時期を迎えます。5月から6月にかけて、ブータンから、女性と子どもの保護とケアに携わる公務員32人が2グループに分かれて連続で来訪、ここ北九州市で研修を受けます。これは、JICA九州からの委託を受けて、フォーラムが企画し、市役所など関係部署の協力を得て実施するものです。
コロナ禍が落ち着きを見せ始めたからこそ、実現できる対面プロジェクト。実り多い研修となるように、講師や視察などで協力してくださる方々には、心から感謝申し上げます。
そして、ブータンの次は、同様に、開発途上国のジェンダー平等を進める行政担当官などが来訪し、6月末から7月末まで約1か月間のジェンダー研修。
女性や子どもの課題は、国により程度の差はあれ共通する部分も多く、参加国の重要なポストを担う研修生たちとの情報交換も楽しみです。
5月30日(火)14:00~15:30には、3月にニューヨークで開催された「第67回国連女性の地位委員会」の内容をわかりやすく説明するセミナーを開催します。ジェンダー平等を進めるために、国際社会との連携は不可欠です。このセミナーで国際基準の最新情報をぜひ仕入れてください。
詳しい内容とお申込みは、こちらからどうぞ。
それでは、楽しい飛び石連休を!
どうぞ、お健やかにお過ごしください。
ムーブ所長 小石 佐織