『北九州市の男女共同参画統計データ2014』
平成26年度末、『北九州市の男女共同参画統計データ集2014』がようやく完成しました。
男女共同参画統計とは、『岩波女性学事典』によると、「ジェンダーの視点で男女間の不平等の状況を数量として把握するための、性別区分をもつ統計」となっています。
今回のデータ集は、平成20年度に発行した『北九州市の男女共同参画統計データ集2008』を踏まえ、最新のデータを追加するとともに、社会の変化に伴う新たな分野のデータを加えた刷新版です。
担当職員をはじめ、この仕事に関わったメンバーは皆初めての仕事で大変苦労しました。印刷を終えたとき、達成感とともに、1年間の作業がようやく終わったと、ホッとしました。
「データの収集は、手間がかかって地味で地道な作業」と言われていますが、全くそのとおり。
データは、既存の統計から導き出すものと、さまざまな市の部署や関係機関に依頼して出していただくものとがあります。
市の関係部署や関係機関の方々は、皆さん協力を惜しまず資料を提供してくださいました。ありがたいことと感謝しています。
既存のデータについては、職員の粘り強い努力の成果です。国勢調査、住民基本台帳、人口動態統計、就業構造基本調査など多くの資料からデータを集めました。
時系列で変化がわかるようにするには、年度ごとの統計データを収集、そして、分母となる数字と分子となる数字を探して、比率を出すなどの加工作業も要ります。根気強く、間違いのないようにしなければならず、注意力のいる作業でした。職員の方々にも感謝です。
このデータ集では、家族、仕事、各分野における男女共同参画状況、健康、暴力など7つ分野にわたり、北九州市の男女共同参画の現状が見えてきます。
統計は使われないと、宝の持ち腐れ。統計から見えてくる男女共同参画の実態を学び、考え、そして政策に生かすことができればいいと思っています。
このデータ集をもとに、ジェンダー統計について学ぶ講演会も予定しています。また、ご案内します。
さらに、これから足りないデータを補充し、充実していきたいと思っています。乞うご期待です。