11月を振り返って

投稿者:所長 2016年12月01日

 

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  夏のムーブフェスタが終わり秋になると、様々な主催事業がムーブで実施される。今月のブログは、「11月を振り返って」ということで、11月のムーブの様子をお伝えし、日頃のムーブの活動を知っていただきたいと思う。

 

●5日(土)ケアメン教室第4回、19日(土)ケアメン教室最終回 

  9月24日にスタートしたケアメン教室は、19日最終日を迎え、講座を振り返っての意見交換を行った。応募が少なく苦労したが、参加者全員が受講してよかったと評価で一安心。「介護をどう受け止めたらよいのか、語っていかないといけない。」、「実技が為になった」という意見や、「介護するときに、自分の感情がセーブできない」と家族介護の難しさなど、これからも継続して実施していこうと改めて確認できた。

 

●12日(土)内閣府の「女性に対する暴力ゼロ運動」と連動して、特別講座「ストーカーは何を考えているか?」を実施。

  ストーカー事件の報道に接する度に、加害者のことをもっと理解しなければとの思いから、NPOヒューマニティ理事長小早川明子さんの講演が実現した。ストーカー被害者のツイッターへの書き込みからの説明は、①リスク(可能性)から②デンジャー(危険性)、そして③ポイズン(有毒性)とエスカレートする様がリアルに伝わってきた。②デンジャーでは、第三者の介入、③ポイズンでは、ただちに警察の助けを求めるべきと解説。「ストーカーの心理レベルの危険度とその対応」は、ストーカーに関わる対人援助職者にとって重要な内容であった。

  17日(木)は、福岡県弁護士会北九州部会との共催「女性への暴力ゼロホットライン」で、DVなどの電話相談にも応じた。

 

●5日(土)から19日(土)の土日は、女性起業家支援塾

  これから起業を目指す方や、既に起業されている方も含めて16名が参加。チューターのアドバイスを熱心に聴く受講生や、受講生どうしの情報交換もにぎやかで、セミナー室はいつも活気があった。特に事業計画書の作成は大変役に立ったとのこと。

 

●20日(日) 男女共同参画講座「古美術の世界に魅せられて」

  『開運!なんでも鑑定団』でおなじみの安河内眞美さんによる、これまで、女性鑑定士として生きた道についてのお話。ガラスに入っていない実物を見て、手に持ち、その重さやさわった感触で良いものかどうかを感じる。本物偽物の判断の基準は、これまで自分の中にためこんだものが基準になるということだった。「自分の中に溜め込む」、ちょっと気に入った言葉だ。

 

●26日(土)おとこの魅力アップシリーズ「緑茶男子」

  今年度からは「男性の魅力アップシリーズ」をスタートし、男性向け単発講座を拡充。今月は、日本茶の普及と小倉を世界に知ってもらおうと店舗の海外展開を進めている、辻利茶舗店主の辻利之さんが講師の緑茶の魅力を学ぶ講座。男性の皆さんの熱心な姿に圧倒された。

 

  11月は、ムーブ叢書『職場におけるハラスメント(仮)』の防止啓発冊子の作成作業も、まとめの段階に入ってきた。もっと、読みやすい内容にしたいと検討会のメンバーと知恵を絞った。

  

  その他、(公財)アジア女性交流・研究フォーラムの事業も16日(水)は、「KFAW仙台スタディツアー2016~東日本大震災から学ぶ、男女が共に取り組む地域防災~」の事前学習、成果は来年報告書にまとめる予定です。

  26日(土)「第27回アジア女性会議―北九州」では、「“誰一人取り残さない”世界の実現SDGs~(持続可能な開発目標)の達成のために何ができるか」をテーマに、地球レベル、アジア・太平洋レベル、日本、北九州市の視点から、それぞれ各分野で活躍されている方々を迎え実施した。

 

 

  この1ヵ月を振り返り主な事業をご紹介したが、1年を通じて、様々な視点や課題を踏まえ事業を実施している。男女共同参画社会の実現には、一歩一歩地道に、ひとつずつ、継続的に積み重ねていかないといけないと思っている。