新年のご挨拶  ~新たな変化が動き出す年に~

投稿者:所長 2022年01月04日

 

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。
 本年もムーブをよろしくお願いします。

 

 新型コロナウイルスが海外で初めて検出されて2年あまりが経過しました。この間、収入の減少や家庭内暴力の増加など、特に女性には厳しい状況が続いています。

 我が国においては昨年秋以降新規の感染者数が減少し、少しずつ日常を取り戻してきていましたが、年末あたりから増加に転じ、新たな変異株の動向とともに予断を許さない状況となっています。今後再び大きな波が来ることなく新型コロナが収束に向かい、何とか今年中にコロナ前の生活に戻ることが出来ることを強く願っています。

 

 さて、今年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」。

 あるネット情報によれば、「壬」は「生まれる」、「寅」は「延ばす、成長する」を意味し、この二つの組み合わせから「新しく立ち上がる」、「生まれたものが成長する」といった縁起のいい年になるということです。

 また、九星と十二支の組み合わせでは「五黄の寅(ごおうのとら)」。

 36年に1回巡ってくるこの年に生まれた方は、周囲を圧倒するパワーを持ち、強い正義感と行動力を併せ持つ、強い運勢を持つと言われています。

 今年こそ、新しい芽が成長し、新たな男女共同参画社会の実現に向けて強く動きだす年になってくれることを期待したいと思います。

 

 ちなみに、前回の「五黄の寅」は1986年。この年は男女雇用機会均等法が施行された年(法の成立はその前年)に当たります。

 

 この男女雇用機会均等法が成立した時の労働省の担当局長だった赤松良子さん(現・日本ユニセフ協会会長)が、昨年末まで日本経済新聞の「私の履歴書」に連載されていましたが、大変な苦労の中ぎりぎりの交渉を経て何とか成立にこぎつけた様子が描かれていました。

 成立時は、ほとんどが努力義務とせざるを得なかったことから厳しい評価も多かったようですが、今顧みるにこの時にこの法律ができたことでいろいろなものが動き出したことは間違いありません。

 

 赤松さんの連載の最後(12/31日付)で述べられている一部を下記に引用させていただきます。

 

 「均等法ができた当初、男女差別禁止の項目の多くは努力義務でしかなかった。総合職、一般職というコース別採用を取り入れ、実質的に女性と男性を区別し続けようとした企業も多かった。それでも、社会は確実に変わった。

 変化は新たな変化をうむ。効き目がすぐ表れなくても、必ず効いてくると信じたい。」