ムーブ開所20周年によせて

投稿者:所長 2015年07月01日

 

seijinshiki_20th

 

 ムーブは、女性を中心とした市民運動の盛り上がりの中、女性たちの長年の夢と希望を担って、平成7年7月1日に開所しました。今日、ハタチの誕生日を迎えることができました。

 ハタチの記念に、7月4日のムーブフェスタ2015のオープニングイベントでは、記念式典、講演会、記念祝賀レセプションを開催します。

 これに合わせて、『ムーブ開所20年記念誌』を作成し、「開所20周年記念によせて」多くの関係者の皆様からメッセージをいただきました。

 その中からいくつかご紹介します。

 

 「平成7年7月1日の開館日の感動は今も忘れることはありません。山が動いた日でもありました。」

 「20年前に女性の活動の拠点である“ムーブ”ができることを聞き、「やった、バンザイ」と叫んだことを懐かしく思います。」

 「ムーブ喫茶の運営、管理を女性団体が行うということに感銘し、すぐに私も喫茶ボランティアに参加しました。」

 開館時の感動が伝わってきます。

 

 「20年間ムーブにかかわり歩いて来ました。自分の我が家と思っています。」

 「ムーブとの出会いがなければ、私の人生はもっと迷いが多かったはずです。」

 ムーブが皆様にとってかけがえのない存在だったことがわかります。

 

 「今後も、時代を切り拓くスピリットを遺憾なく発揮して、困難な状況に立ち向かう女性たちの力となってください。」

 「いずれかの性に傾斜した社会システムは、結局はどちらの性をも幸せにしないということを介護の世界は事実をもって教えてくれています。心を一つにして「パンとバラ」をすべての人に届けましょう。」

 「ムーブは、一言で言えば、“骨太”という言葉がぴったりな男女共同参画センターです。その理由は、女性を対象にした各種事業はもとより男性や子育てに関する多彩な講座を展開する一方で、調査研究や出版事業で毎年しっかり成果をあげているところにあります。」

 「一般市民にはなかなか馴染みの薄いセンターでもある。もっと北九州市の財産として広めていくことも課題でしょう。」

 「あれから20年。直接差別の解消は進んだものの、未だに残る間接差別の撤廃や、ふつうの女性の地位確立、世代を越え、国境を越えた女性・男性の連帯に向けて、ムーブの果たす役割はきわめて大きいと、今あらためて感じています。」

 「次の20年に向けて、幸せな暮らしが続けられる街の仕組みづくりを、ムーブが担っていくことを確信しています。」

 これからムーブがやらなくてはならないことがいっぱいです。

 

 さて、20年目のムーブフェスタのキャッチコピーは、「20年の思いを込めて いま、ここから未来へはばたく」です。

 これからも、男女共同参画社会の実現に向けて、羽ばたけるよう、皆様とともに歩んでまいります。

 

 あらゆる世代の男女が出会い、交流し、新しい自分を発見し、行動へつなげていく、「創造と発見の広場」という開所時からの理念を大切にし、市民の皆様が主役の活動拠点としての役割を担うとともに、様々な課題解決に向けた取り組みを進めたいと思っています。

 世界的にも遅れた女性の活躍、女性が働き続けることの難しさ、根強い固定的役割分担意識、DVなどの人権侵害行為の根絶など様々な課題解決に向けて、取り組んでいかなければなりません。

 そして、ハタチのムーブがこれまで培ったものをさらに大きく発展させて、次の世代につなげていきたいと思っています。

 

 世代を越えて、男女が互いの人権を尊重し、それぞれが個性と能力を発揮し、自由に生き方を選択できる社会を目指してこれからも努力してまいります。

 今後ともご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 

 

ムーブ20周年記念誌表紙

 

 

 

 

 

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