『スクール・セクハラ』って知ってますか。

投稿者:所長 2015年11月01日

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 国の「女性に対する暴力をなくす運動」(11月12日~25日)に連動してムーブでは11月25日に「女性への暴力ゼロ!ホットライン」を開設し、女性への暴力に関する相談を受けるとともに、毎年「女性への暴力ゼロ運動特別講座」を開催しています。

 今年は「スクール・セクハラ」を取り上げ、NPO法人スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワークの亀井明子さんに講演をしていただきます。

 

 私が「スクール・セクハラ」という言葉を知ったのは、平成25年12月の亀井さんの講演会でした。

 子どものころに受けたセクハラが、後々の人生に大変影響していること、学校現場では教師仲間は知っていても表に出にくいこと、また、セクハラの事実を把握していても、転勤してしまえばそのままになってしまうことがあると聞いて、衝撃を受けました。

 また、法整備も含めて制度面で遅れている分野で、当面は、被害者支援の視点で、被害者が相談できる体制の充実が必要であると感じていました。

 

 以来、ずっと気になっていましたが、平成26年に、池谷孝司著『スクールセクハラ』(幻冬社)が発行され、ムーブの書誌情報誌『カティング・エッジ』でも紹介書籍として取り上げました。亀井氏の書評の中から引用させていただきます。

 

 本書から著者の3つのメッセージが読み取れる。1つ目は、教員が権力関係を利用して子どもに対して起こすセクハラ被害の実態がきわめて深刻だということ。2つ目は、最高責任者である学校長のセクハラに対する認識が極めて低いということ。3つ目は、被害者とその保護者は二次被害に苦しんでいるということである。…

 

 多くの先生が、子どもたちの教育に懸命に取り組まれていると思います。ほんの一部の先生による「スクール・セクハラ」で、心に傷を持つ子どもたちが存在するのであれば残念なことです。

 

 まだまだ「スクール・セクハラ」という言葉はそれほど広まっていませんが、子どもたちが被害にあっている現状を知り、皆さんとどう向き合っていけばよいのか一緒に考える機会にしたいと思っています。

 講演会は、11月15日(日)13:00~15:00です。是非、ご参加ください。

 

平成27年度女性への暴力ゼロ特別講座 「知っていますか?“スクール・セクハラ”」はこちらから

 

スクールセクハラ