男女共同参画週間に臨んで
6月23日~29日は、男女共同参画週間です。平成11年6月23日に男女共同参画基本法が公布・施行されたことを踏まえて、毎年実施されています。
内閣府のHPでは、男性も女性も、職場や学校、地域、家庭などで、それぞれの個性と能力を発揮できる「男女共同参画社会」を実現するためには、一人ひとりの取組みが必要だとして、「私たちのまわりの男女のパートナーシップについて、この機会に考えてみませんか?」と呼びかけています。
今年のキャッチフレーズは、「誰でも、どこでも、自分らしく」です。
そんな男女共同参画週間ですが、自分らしく行動するためには、知識・気づきも必要です。ムーブの事業で、考えるきっかけをつくってみてはいかがでしょうか。
まず、先月もご紹介した「北京+30パネル展」。6月30日(月)まで、ムーブ1階の交流広場で開催中です。
第4回世界女性会議(北京会議)が開催された30年前、併催のNGOフォーラムに参加した「女性NGO北京’95参加団」34人が、世界の女性たちと交流し、学び、ワークショップを開催しました。ぜひ、当時の女性たちの取組みに触れ、その熱意を感じ取ってください。また、1950~60年代の女性たちの運動を記録した映画『青空がほしい』(戸畑区婦人協議会制作)もご覧になれます。お気軽にどうぞ。
続いて、もう一件のパネル展示。若者世代向けの啓発冊子『未来をひらくあなたに』をパネルにして、男女共同参画週間期間中の6月23日(月)~29日(日)、ムーブ1階で展示します。展示終了後には、イベント・学校などに、お貸しすることもできます。
また、6月21日(土)には、「女性のための離婚に関する法律基礎講座」を開催します。離婚に関する法律などについて、弁護士がわかりやすく解説します。先着30名。お申込みはお早めに。
6月25日(水)には、「女性の権利ホットライン」を実施します。福岡県弁護士会、日本弁護士連合会との共催で、女性の権利一般に関するさまざまな相談に、弁護士が電話で対応してくれます。
そして、まもなく「ムーブフェスタ2025」が開幕します。
7月5日(土)午前中、ムーブ開所30周年記念オープニングイベントを開催します。記念式典に加えて、アートパフォーマンス&和太鼓演奏で会場を盛り上げます。
会場は1階の交流広場。申込不要、観覧無料です。ぜひ、お越しください。
同日午後は、講演会&パネルディスカッション「バトンをつなごう! ~ジェンダー平等な未来のために私たちができること~」です。
「若者の目にジェンダー課題はどう映る?」
「これから男女共同参画センターに求められる役割とは?」
未来にバトンをつなぐために、私たち一人ひとりができることを改めて考えます。
ところで、6月といえば、環境月間でもあります。
6月5日は国連の定める「世界環境デー」。1972年の同日、「国連人間環境会議」が開催されたのにちなんで定められました。
今月は、「男女共同参画」と「環境」に触れる機会が多くなりそうですが、いずれも、持続可能な社会の形成のために欠かすことのできない重要な取組み課題です。
先ほどご紹介した映画『青空がほしい』は、戸畑の女性たちの運動を記録したものです。子どもたちの健康を守るために立ち上がった女性たちが、企業や行政を動かしました。北九州市の公害克服の原点となった運動は、女性のエンパワーメント・男女共同参画、環境改善のいずれの側面からも先進的な取組みでした。
たとえば、今、はたして自分らしく行動できているのか。さらに自分らしく行動するために、あるいは誰もが自分らしく活躍できる社会形成のために、何ができるのか。
また、梅雨空の下、豪雨災害に見舞われないよう祈りながら、気候変動や地球環境を考える、など。
考える時間を持ち、小さなことでも行動を変えていくことが大切なのでしょうね。
2025年6月
北九州市立男女共同参画センター・ムーブ所長
桝尾 美栄子