そして、ケアメンになる

投稿者:所長 2014年04月18日

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「男性の介護 そして、ケアメンになる。」を発行しました。

 

 平成12年11月25日午後4時を過ぎていたでしょうか、母が倒れたと、父から職場に

電話があり、急いで帰宅。父一人で母を玄関のたたきから、ようやく担ぎあげて、玄関

脇の部屋に横たわらせていました。

 その夜は、母の状態がわからないまま、寝室まで運んで寝かせ、朝を待って、翌日

介護タクシーで病院へ。大腿骨骨折でした。この日から、私の介護生活が始まり、

一時は夫の両親も合せて4人の介護をしてきました。母の介護は、昼間は父が中心

でしたが、その後、父の体力も落ちて人工透析のお世話に。夫の両親も病気や骨折で

介護が必要になってきました。

 介護は、一人ひとりの健康状態、気力、さらには、生きてきた人生、家庭環境などに

よって、さまざまだと考えさせられます。そして、その時々にいろいろな人の助けや

アドバイスが、介護の支えになってきました。

 

 そんな、私の経験もあって、昨年の「ケアメン講座」の開催を契機に、今年度の

ムーブ叢書は、冊子「男の介護 そして、ケアメンになる。」を発行しました。

 最後のページは、監修していただいた緒方さんの勧めもあって、今は亡き父の

俳句を載せました。

 

 雪の道 逢瀬のごとく 妻見舞う

   (平成12年)11月末、大腿骨々折で入院し患部は全快したものの歩行困難となり

   毎日昼間付き添う羽目となる。看護婦の領域まで深入りするところもあって、

   「毎日ラブラブで結構ですね」と云われると「いつの間にか歳とったなあ」傘寿

   近い吾々には奇妙な感情が残る言葉だった。

 まだまだ父も元気で、病院で母ひとりにするのが可哀想と、毎日毎日、病院に通い、

病院で一日過ごしていたころの俳句です。

 

 介護をしていると、わからないことがたくさんでてきます。その中で、悩んだり、

決断したりとさまざまなことに直面します。ケアメンの皆さんも一人で抱え込まない

でください。

ケアメンやケアメン予備軍のみなさんにとって、介護の初めの一歩となるようにと

思い、この冊子を作成しました。読んでいただければ幸いです。ケアメン講座は

今年度も実施しますので、是非ご参加ください。

 

冊子『男の介護 そして、ケアメンになる。』

 

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